村井チェアマン直言 Jファミリーのチカラ結集し九州復興へ全力

[ 2016年4月19日 10:25 ]

九州の復興に全力を尽くしたいと語った村井満チェアマン

 14日に発生した平成28年熊本地震は熊本県を中心とした九州全体に甚大な被害をもたらした。地震により尊い命を奪われた方々のご冥福をお祈りするとともに家屋の損壊等被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

 Jリーグは、この地震の影響により九州地方で開催の5試合、および対戦相手が熊本だった京都での試合の計6試合の中止を決定した。プロスポーツは市民の平穏な生活の上に成り立つものだ。一方でスポーツは人々を元気にするチカラも持ち合わせている。試合の中止判断は地元との協議を重ねながら慎重に判断していく必要がある。

 15日からの3日間、Jリーグが開催されたスタジアムでは募金箱を持った選手たちが支援を訴えた結果、数多くのファン・サポーターからの募金が集まった。浦和の試合が行われた16日の埼玉スタジアムでは、450万円を超える金額が集まったという。試合が中止となった鳥栖の選手たちは近隣のアウトレットモールに出向いて募金活動を行った。福岡の井原監督は福岡市内の繁華街に募金箱を持って募金を呼びかけた。

 鹿島の植田選手、小笠原選手ら6選手は自発的に行動し、17日に福岡で物資を調達してレンタカーを使い熊本を訪れたという。驚愕(きょうがく)と感動の行動力だ。

 全国のスタジアムではファン・サポーターによる被災地激励の横断幕が数多く掲げられたが、17日に私が視察したJ3・FC東京U―23VSG大阪U―23では、アウェー・ガンバのゴール裏に、熊本出身の野田裕喜選手、一美和成選手に対する「生まれた故郷、愛する家族に今こそプレーで勇気を届けよう!!」の横断幕が掲げられていた。

 一方、被災した熊本の選手の中でも、元日本代表の巻誠一郎選手はSNSを通じて自らの心境や支援の呼びかけを精力的に発信している。彼は自身が車の中での生活を余儀なくされている中でも、熊本に残りチームメートや地域の仲間たちと情報交換をして適切な物資の共有方法を模索している。

 Jリーグのファミリーがそれぞれの思いを抱いて九州の支援に乗り出している。我々Jリーグも、原副理事長を熊本に派遣し、現地での情報収集などに努めている。関わるすべてのチカラを結集して九州の復興に全力を尽くしたい。九州の方々が一日でも早く平穏な市民生活を送ることができ、スタジアムが歓声であふれる光景が再び見られることを心から願っている。(Jリーグチェアマン)

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