×

U23日本、リオ戦地はジャングル…第3戦は2600キロ移動も

[ 2016年4月15日 06:23 ]

リオ五輪1次リーグ組み合わせ決定

 手倉森ジャパンに待ち受けているのは、ピッチ内の敵だけではない。

 ナイジェリアとの初戦、コロンビアとの第2戦の舞台となるのはブラジル北部のマナウスだ。アマゾン地帯の熱帯雨林気候。リオ五輪開催期間中の8月の平均最高気温は32度を超え、平均湿度も約80%と厳しい環境が待ち受ける。現地で猛威を振るうジカ熱、デング熱の感染リスクも高まり、激しいスコールも降り注ぐ、まさに“ジャングル”だ。全会場で最も過酷な環境とも言われ、さらに試合時間は2戦とも未経験の午後9時。乗り越えるべき不安要素も多い。

 高温多湿の消耗戦を経ても、試練に直面することになる。第3戦で欧州王者スウェーデンと激突する場所は東部の都市サルバドル。飛行機で約5時間の移動を強いられ、移動距離は実に約2600キロ。東京―香港間にも匹敵するほど離れており、中2日の過密日程の中、熱帯雨林地帯から沿岸部へ移動した上、日中の気温差が5度前後あるため、環境の変化にも適応していく必要がある。「C組がいい」と回避を願っていた手倉森監督も厳しい現実を突きつけられた。

 14年W杯ブラジル大会では、特有の気候に悩まされたザックジャパンが、1次リーグで1勝もすることもなくブラジルを去った。もう同じ失敗は繰り返せない。“死の組”を引いた手倉森ジャパンだが、劣勢での強さと適応力を見せることはできるだろうか。

続きを表示

2016年4月15日のニュース