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バルサ CL初の連覇消えた…メッシは6年ぶりの5戦不発

[ 2016年4月15日 05:30 ]

<Aマドリード・バルセロナ>失点にバルセロナのFWメッシ(左)はうつむく(AP)

 前回覇者バルセロナが8強で姿を消した。欧州CL決勝T準々決勝第2戦は2試合が13日に行われ、バルセロナは敵地でアトレチコ・マドリードに0―2と苦杯。2戦合計2―3で敗退が決まり、92~93年に現行のCLとなってから初の2連覇はならなかった。Aマドリードは2季ぶりの準決勝進出。バイエルン・ミュンヘンは敵地でベンフィカ(ポルトガル)と2―2で引き分け、合計3―2で5季連続4強入りした。準決勝の組み合わせ抽選は15日に行われる。

【CL決勝トーナメント】

 最後はツキにも見放された。後半ロスタイム、MFイニエスタがペナルティーエリア手前から打ったシュートは相手MFガビの右手を直撃。ガビの左足はライン上で右手もエリア内だったが、リッツォーリ主審(イタリア)の判定は「外」。エリア内のハンドとPKを主張するバルセロナの選手たちの猛抗議も判定は覆らず、FWメッシが蹴ったFKは枠外で万事休す。イニエスタは「審判がどうとかいう問題ではない」と敗因に挙げなかったが、連覇の難しさを象徴する場面となった。

 CLでは23試合ぶりの無得点。前回のノーゴールも14年4月9日のAマドリード戦だった。支配率72・1%、パス総数は相手の4倍の675本に達したが、前線からの猛烈なプレスと先制後は自陣に引いたAマドリードの堅守を破れなかった。シュート数は12―9ながら枠内は4―6。昨季欧州3冠の原動力、「MSN」のシュートもメッシ3、スアレス2、ネイマール1本にとどまった。

 「明らかに我々は調子を落としていた。悪い時期にこの試合が重なったのは残念だ」。DFピケは嘆いた。CL覇者は翌シーズン、クラブW杯出場など過密日程の影響を受けるが、バルセロナもここ5試合で1勝1分け3敗と急失速。特に、通算500得点に王手をかけているメッシが公式戦5試合、452分間無得点と不振だ。5戦不発は10年4月以来6年ぶりの異常事態。皮肉にも、脱税容疑で告発された直後の13年に租税回避地のパナマに新法人を所有したことが発覚してからゴールがない。「天気と同じで全選手の調子はコントロールできない」。ルイス・エンリケ監督は話したが、「まだスペインリーグと国王杯がある。2冠のために戦う」という言葉はむなしく響いた。

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2016年4月15日のニュース