×

柏木、ハリル監督に直電アポ!史上初のアタック成功で14日面談へ

[ 2016年4月14日 06:01 ]

ハリルホジッチ監督に直接電話した浦和MF柏木

 日本協会は13日、6月に開催されるキリン杯の試合日程を発表した。4カ国によるトーナメント方式で、日本代表は初戦でブルガリアと対戦する。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は出場国の印象などを述べた上で、MF柏木陽介(28=浦和)から電話を受けて、14日に面談することを明かした。選手からの“テレアポ”を歓迎し、チームの意識改革が進む現状を自賛した。

【日本代表日程 W杯アジア最終予選B組】

 思わずポロリしてしまった。キリン杯の日程発表会見。事前に司会者が大会に関する質問をするように報道陣にくぎを刺す中、ハリルホジッチ監督が自ら切り出した。「日本代表が始まって以来、初めて選手から直接、電話が来た。代表監督のオフィスに柏木が来る。明日です。これは本当にエボリューション(進化)ですね」。霜田ナショナルチームダイレクターは「そっと来て、そっと帰る予定だったんですが…。監督と選手の距離が近づいている良いサイン。監督はうれしくて、しゃべっちゃったんですかね」と苦笑いした。

 柏木は昨年10月8日のシリア戦で約3年半ぶりに日本代表に復帰。3月のW杯アジア2次予選では24日のアフガニスタン戦に先発したが、本田、香川ら主力が出場した29日のシリア戦は出番がなかった。「次のW杯が自分にとって最後のチャンス」と18年W杯ロシア大会に懸ける思いは強い。一方でハリルホジッチ監督は会見で10日の広島戦でヘディング弾を決めた鹿島のMF柴崎に言及。「岳(柴崎)は興味深い選手に改めてなった」と評価しており、中盤の争いはさらにし烈になりそうで、柏木も安泰ではない。指揮官と直接対話することでレギュラー定着の足掛かりにしたい考えだ。

 過去に川島、内田らが文京区JFAハウス10階の監督室を訪れているが、選手側から申し出があったのは柏木が初。ハリルホジッチ監督は「もっと選手の意見を聞きたい。いつもドアはオープン」と言い続けており、選手の意識改革が進む現状に満足げだ。招集メンバーは通常23人だが、キリン杯では25、26人を選出するプランも披露。異例の“テレアポ”は9月1日のUAE戦で幕を開けるW杯アジア最終予選を前に、チーム内競争が激化する証でもあった。

続きを表示

この記事のフォト

2016年4月14日のニュース