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【リオdeオレ!】浦和DF遠藤航“宝刀”縦パスで流れ変える

[ 2016年4月11日 08:57 ]

<浦和・横浜>前半、前線にパスを出す浦和・遠藤

明治安田生命 J1第1S第7節 浦和0―0横浜

(4月10日 日産ス)
 浦和のDF遠藤は、新たな“武器”を磨こうと奮闘中だ。ハリルジャパン、U―23日本代表ではボランチ。今季加入した浦和での定位置は3バックの中央に落ち着いた。現在は縦パスの意識を高めている。

 前半2分、自陣から送った遠藤の縦パスが前線のFW武藤に通った。フリーで抜け出した武藤のシュートは枠を外れたが、中央に空いたスペースを見逃さない視野の広さを示したシーンだった。今や意表を突く縦パスは浦和の攻撃に不可欠なものとなっている。

 遠藤は湘南時代、チョウ・キジェ監督に3バックの中央から右へ配置転換された。「成長させるため、攻撃や1対1の状況をより出させるために置いてくれた」。将来を見据えた強化は実り、攻撃の起点にもなる現代型DFとしての完成度は高まっている。「もっと(パスの)判断力を上げたい。それを続けていけば攻撃でも貢献できる」。流れを変える遠藤の縦パス。その“宝刀”を抜いた時、手倉森ジャパンは新たな引き出しを手にすることになる。

 ◆遠藤 航(えんどう・わたる)1993年(平5)2月9日、横浜市生まれの23歳。湘南ユースから10年に2種登録選手として登録され、11年にトップチームに昇格。2度のJ1昇格に導き、今オフに7クラブの争奪戦の末に浦和に加入。U―23日本代表では主将を務める。1メートル78、75キロ。利き足は右。

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2016年4月11日のニュース