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大久保“首位弾”ラストプレーで決めJ1単独最多159号

[ 2016年4月11日 05:30 ]

<川崎F・鳥栖>川崎F・大久保はゴールを決めヨシメーターの前でポーズ

明治安田生命 J1第1S第6節 川崎F1―0鳥栖

(4月10日 等々力)
 ロスタイム劇弾で大久保がついに単独トップに立った。川崎Fは大久保嘉人(33)がJ1通算得点で単独最多となる159点目を挙げて鳥栖を1―0で下し、勝ち点を14として首位を奪回した。横浜とスコアレスドローに終わった浦和は首位から3位後退。G大阪は日本代表FW宇佐美貴史(23)の今季初得点などで仙台を3―1で下した。
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 3分間のロスタイムは11秒過ぎていた。中央の原川が左サイドの小林に展開する。小林の折り返したクロスの先で待っていたのは大久保だった。頭で合わせる劇的な決勝点。直前にオフサイドを取られたヘディングシュートの“仕切り直し”弾でJ1通算159点目を挙げた。ついに佐藤寿人(広島)を抜いて単独トップ。チームを3試合ぶり首位に押し上げる決勝点となった。

 「顔でもどこでもいいから合わせようと思っていた。ユウ(小林)からいいボールが来た。直前に外していたし、もう一回チャンスが来ればと思っていた」。川崎Fで通算60点目、小林が「嘉人さんならたぶんそこにいると思った」と言う、あうんの呼吸が生み出したゴールだった。

 ベンチ前で3月29日に誕生した中村の次女へゆりかごポーズを見せると、その後は難病と闘う友人・落水洋平さん(33)へのメッセージを記したTシャツを掲げた。

 落水さんは小学校時代のサッカー仲間でPLS(原発性側索硬化症)と闘っている。運動神経に障がいが起きる病気で歩行にも支障を来し、車椅子が必要になる病だ。名古屋戦で158点目を決めた直後にこの話を聞き「できることはこれしかない」と新記録マーク時にやることを決めていた。2試合足踏みが続いたが、諦めずに最後の最後で決めたこの日のゴールには友人への思いが詰まっていた。

 浦和が横浜と引き分けたためにチームは2節ぶりに首位に浮上。主将の中村は「こういう試合を引き分けるのと勝つのでは全然違う。もう一つ上に行ける感じがする」と背番号13を頼もしげに見つめた。クラブには創立20周年を飾る優勝という大きな目標がある。「1試合1点を心掛けていきたい。そして、これから強い相手と当たるし、一試合一試合大事にしていきたい」。大久保のゴールが増えるたびに川崎Fの悲願が近づくことになる。

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