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手倉森監督困った…“五輪前哨戦”に遠藤&浅野呼べない!?

[ 2016年4月9日 06:21 ]

手倉森監督には頭の痛い問題に…

 来月下旬に行われるトゥーロン国際大会(フランス、5月18~29日)に出場するU―23日本代表が歯抜け状態となる可能性があることが8日、分かった。同大会の期間中にアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦が行われるが、日本協会関係者によれば、日本のクラブが進出した場合、ACLを優先させる方針。浦和DF遠藤航(23)や広島FW浅野拓磨(21)を招集できない可能性が出てきた。

 手倉森ジャパンが、またもベストメンバーがそろわない活動を強いられそうだ。日本協会関係者はACL組の招集に関して「(トゥーロン国際大会は)五輪本大会でもないし。そういうこと(ACL優先)になっている」と、明かした。 

 現在、ACLに出場している日本の4クラブはいずれも1次リーグ突破の可能性を残している。4クラブで1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(カタール)に出場した選手は遠藤、浅野、G大阪MF井手口ら4人がいる。遠藤はU―23日本代表では主将を務めており、プレー面でも精神面でもチームの柱。浅野は最終予選の決勝で2得点し優勝に導くなど、いずれも主力だ。

 トゥーロン国際大会は現在、日本を含め9カ国の出場が決定している(組み合わせは五輪の組み合わせ抽選後に決定)。そのうち、コロンビア、ナイジェリア、南アフリカ、メキシコ、ポルトガルはリオ五輪本大会にも出場する。本大会前に他大陸の国とベストメンバーで対戦する機会を失うとなれば、48年ぶりのメダル獲得を目指すU―23日本代表にとっては大きなマイナスとなる。残り少ない活動期間で、連係面を合わせる時間が削られるのも痛い。

 また、ヤングボーイズFW久保やザルツブルクMF南野ら海外組の招集に向けては所属クラブと交渉中。南野は同大会開幕時に既にリーグ戦は終了しているが、久保は数試合を残しており、チーム状況も影響してくるなど流動的。これまで手倉森ジャパンがベストメンバーで活動できたのは昨年3月のリオ五輪アジア1次予選と、今年1月の同最終予選のみ。指揮官は本大会まで頭を悩ませ続けることになりそうだ。

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