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欧州サッカー連盟を捜索 スイス、パナマ文書関連で 放映権資料押収か

[ 2016年4月7日 10:02 ]

 中米パナマから流出したタックスヘイブン(租税回避地)に関する内部文書「パナマ文書」に関連し、スイス捜査当局は6日、同国ニヨンの欧州サッカー連盟(UEFA)本部を家宅捜索した。英BBC放送などが伝えた。

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)放映権に関する資料が押収されたとみられる。スイス検察当局は声明で「捜査は放映権に関するものだが、今のところ特定の人物を対象にしていない」と説明した。UEFAは「当局に全面的に協力する」としている。

 BBCによると、パナマ文書には国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長がUEFAの法務責任者時代に、一連のFIFA汚職事件の被告2人が経営する会社と放送権の契約を結んだと記載されている。

 同社が2006~07年シーズンから3季の欧州CL放送権を11万1千ドル(約1220万円)で買い、エクアドルのテレビ局に約3倍で売ったとされる。

 6日の捜索を受け、会長はFIFAを通じ「この件についてあらゆる捜査を歓迎する。全ての契約はUEFAによって適切に行われた」との声明を発表した。

 パナマ文書は国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)と南ドイツ新聞が入手した文書で、各国の指導者や周辺人物の課税逃れ疑惑が次々と発覚、世界中で大きな波紋を呼んでいる。(共同)

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2016年4月7日のニュース