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香川 100戦目メモリアル弾もクール「別に節目になるとも…」

[ 2016年4月4日 05:30 ]

ブレーメン戦の後半、同点ゴールを決めたドルトムントの香川(中央)

ブンデスリーガ ドルトムント3―2ブレーメン

(4月2日)
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(27)が2日、ホームのブレーメン戦で今季6点目を決めた。1―1の後半29分からピッチに立ち、1―2とされた3分後の同32分に左クロスを左足で合わせる同点弾。日本人9人目となるリーグ戦通算100試合達成を自ら祝い、3―2の逆転勝利に貢献。3月29日の18年W杯ロシア大会アジア2次予選シリア戦で2ゴールを挙げた勢いそのままに、クラブでも結果を残した。
【香川 日程と成績 ブンデスリーガ順位表】

 わずか3分で大仕事をやってのけた。1―1の後半29分、香川は切り札として投入された。その直後にブレーメンが勝ち越しゴール。いきなり窮地に立たされたが、そこからが日本代表エースの見せ場だった。32分、左サイドからの鋭いクロスに反応。スピードに乗って中央に入った香川は左足で同点弾を決めた。「しっかりと当てることを意識した。あそこで決めるか決めないかは今後を左右する。集中して蹴り込めた」。逆転勝利を導く今季6点目だった。

 節目を自らのゴールで祝った。日本人9人目のブンデスリーガ通算100試合出場を達成。10年にC大阪から海を渡り、リーグ連覇の立役者となった香川は14年にマンチェスターUから古巣に電撃復帰。通算100試合で32得点26アシストという好成績を叩き出したが、当の本人は「いや、全く…。知ってましたけど、それが別に節目になるとも思ってないですし、特にないですね」とクールに答えた。帰宅後には自身の公式ブログを更新。「100試合に出場できたのも、チームの仲間、チームスタッフ、そして応援してくれるサポーターの皆さんのおかげだと思っています」などと感謝の思いをつづった。

 代表での活躍を中3日でクラブにつなげた。シリア戦で2得点を含む全5点に絡んだ。「代表で結果を形として(出して)終わることができた。この流れっていうのを続けなきゃいけないし、凄く大事な試合だった」。チームはリーグ3位以内が確定。来季の欧州CL出場権を確定させたが、残りリーグ6試合で首位バイエルンMとの勝ち点差は5と厳しい戦いは続く。クラブでの定位置争いもある。勝利の余韻に浸ることなく、香川の視線は次戦に向いていた。

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