×

手倉森監督 鎌田にダメ出し!スポルティング戦で“追試”濃厚に

[ 2016年3月28日 06:06 ]

スポルティングとの練習試合に向けて調整する鎌田

 ポルトガル遠征中のU―23日本代表は28日のスポルティング戦に向けて27日、ペニシェ市内で練習した。手倉森誠監督(48)は25日のU―23メキシコ戦で結果を残せなかったMF鎌田大地(19=鳥栖)に追試を課すことが濃厚。一時はA代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)も注目した司令塔は覚醒するのか。その真価が問われる一戦になる。

【U―23日本代表メンバー 日程&結果】

 生き残りを懸けて鎌田に追試が課される。手倉森監督はメキシコ戦について「(リオ五輪)アジア予選を経験している選手は球際で普通に戦えるようになってきた」と褒めながらも、鎌田の話題になると一転“ダメ出し”。「国際的な選手になるためには(球際での戦いを)やらなきゃいけない。口を酸っぱくして言った。攻撃ではいいものを持っているけど、あとは守備」と厳しく指摘した。

 もちろん、それも期待の裏返し。鎌田は昨年8月に行われた京都合宿でU―22日本代表候補に初招集されると、J2京都との練習試合を視察したハリルホジッチ監督もそのプレーに一目ぼれした。A代表入りも期待される若手で、ローマなどで活躍した元日本代表MF中田英寿の再来とも言われる逸材だ。手倉森監督の期待も大きく、1月のリオ五輪アジア最終予選こそ選外としたが、世界と戦う本大会を考えたときに潜在能力は魅力で再招集へと踏み切った。

 もちろん、鎌田自身も課題は分かっている。メキシコ戦では後半20分から途中出場したが、存在感を示すことはできなかった。「球際で勝つか負けるかでこれだけ流れが変わると思わなかった」と振り返る。所属クラブでもプレーするトップ下での出場も、「やりやすさを感じられなかった」と肩を落とした。

 目標である五輪に出場するためにはレベルアップをするほかない。「体の当て方、腕の使い方を意識する」。24日には帰国した浦和MF関根とともに手倉森監督と面談した際に「世界と戦うことを意識しろ」と言われた。チームは対世界への準備を着々と進める。スポルティング戦は鎌田自身が世界仕様へと変貌するためにも重要な一戦となる。

続きを表示

2016年3月28日のニュース