横浜ＦＣ、クラブ初の開幕４連敗阻止　２発の小野瀬「ホッとしてます」

明治安田生命Ｊ２第４節 横浜ＦＣ２―０山口

（3月20日 ニッパツ）
　７年ぶりの開幕３連敗で最下位に低迷していた横浜ＦＣを救ったのは、ユース育ちの２２歳だった。

　後半１９分、ＭＦ佐藤謙介（２７）の左クロスを１メートル９０の長身ＦＷ大久保哲哉（３５）が頭で落とし、そのボールにＭＦ小野瀬康介（２２）が泥臭く頭から飛び込んで先制。後半３６分には、左コーナーキック（ＣＫ）からゴール前での混戦を再び小野瀬が執念で押し込んだ。山口戦も落とせば２００１年のＪ参戦以来クラブ史上初となる開幕４連敗となるところだったが、小野瀬が今季のチーム初得点から２ゴールを決め、不整脈などの疑いで１７日から検査入院しているミロシュ・ルス監督（５３）に待望の白星を届けた。

　「勝ててもうホッとしてます」と安どの声を漏らした小野瀬は、「２点目は超ラッキーだったんですけど、チームメートに感謝したいです」と苦笑い。６日の松本戦（ニッパツ）で志願してＰＫを蹴りながらクロスバーの上に大きく外してチームは完封負けを喫していただけに「早くＰＫ（失敗）の借りを返したかったんで、決めれて良かったです」と声を弾ませた。