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“欧州並み”臨場感が好評 G大阪新スタジアムで残念なことは…

[ 2016年3月20日 08:25 ]

今季からG大阪の本拠地となった市立吹田サッカースタジアム

 J1の開幕戦となったG大阪―鹿島戦を2月28日に吹田スタジアムで取材した。観客席最前列からタッチラインまでの距離は約7メートルと埼玉スタジアムの約半分。同じくゴールラインまでは約10メートルと近く、欧州のサッカー専用スタジアム並の仕様で、サポーターに迫力のあるプレーを提供できるようになっている。リーグでの初戦となった鹿島戦もリーグ最多の3万2463人の観客を集め、迫力のある応援を披露。選手もプレーで応えていた。

 ただ、残念なこともあった。記者席からの“眺め”である。弊社に割り当てられたメーンスタンド中央からやや左の席からは常に金属製の手すりが視界に入り、集中してプレーを見ることが出来ない。また、前の段の床面が邪魔となり、向かって右側手前のピッチが見えない。CKやスローイン、サイドの選手がタッチラインギリギリを駆け上がろうものなら、身を乗り出してもコンクリートの塊が見えるだけだ。

 もちろん、このような記者席を持つのは吹田スタジアムだけではないが、今後のことを思えば、何らかの対応をお願いしたい。ただ、現実的に一度、完成した席を改修するなどの措置を講じるのは困難だろう。今後も新スタジアム建設を検討しているクラブや自治体の話も聞くが、是非、一度、責任者の方は完成前にある程度の席に実際に座るシミュレーションをしてほしい。観客席にもそういった席がないとも限らない。顧客満足度を少しでも上げるために必要なことではないだろうか。(黒野 有仁)

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2016年3月20日のニュース