浦和 日本勢“鬼門”広州恒大戦で勝ち点取れたワケ

[ 2016年3月17日 10:10 ]

広州恒大戦の後半、同点ゴールを決める浦和・興梠

 ACLで日本勢にとっって分厚い壁となっているのがアウェーの広州恒大戦。相手のホーム・広州天河体育中心に限れば日本勢の勝利は14年のC大阪のみで1勝1分け7敗となっていた。日本勢のホーム戦も合わせた通算成績も3勝4分け10敗と負け越していた。その敵地で16日に浦和が挑み、序盤の2点差から追いついて貴重な勝ち点1を拾った。

 13年のアウェー広州恒大戦で0―3の大敗を喫した浦和は当時、アウェーの洗礼を受けた。選手の現地への出発前日に公安から「ホテルを替えてほしい」と連絡があり、急きょ宿泊ホテルの変更を余儀なくされた。スタッフとメディア関係者を乗せるバスが予定時刻になっても来ないため、スタッフが電話で確認したところ「運転手が骨折して運転できない」という嫌がらせ?で到着に遅れが出たという。試合の結果だけでなく、運営面での洗礼も苦い記憶となっていた。

 浦和はその経験を生かした。前回と同様に世界中にネットワークを持つ大手商社・三菱商事に現地での協力を依頼。さらに、今年2月からクラブの営業部にクラブ史上初めて三菱商事から出向社員を迎えた。商社マンの“期限付き移籍”のおかげで、広州恒大側や地元警察との交渉は前回よりもスムーズに進んだという。「三菱グループの力を借りました」とは淵田社長。さらに、前回に痛い思いをさせられた宿泊ホテルは独自のルートで予約。選手だけでなくスタッフも試合に集中できる環境が整っていた。

 日本勢のACLでの苦戦が叫ばれているが、昨季のアジア王者から敵地で勝ち点1を拾う意地を見せた。その裏には、スタッフの創意工夫と努力があった。 (大和 弘明)

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「南野拓実」特集記事

2016年3月17日のニュース