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U―23手倉森監督、“世界”見据え選考「クオリティー高めたい」

[ 2016年3月14日 15:56 ]

<Uー23日本代表ポルトガル遠征メンバー発表会見>遠征メンバー22人を発表する霜田・日本サッカー協会技術委員長(左)と手倉森U-23日本代表監督

 日本サッカー協会は14日、今月末からポルトガル遠征を行うU―23日本代表メンバー22人を発表。優勝した1月のU―23アジア選手権(兼リオデジャネイロ五輪アジア最終予選、カタール)から新たに6選手を招集した手倉森誠監督(48)は、世界との戦いを見据えてメンバー選考を行ったことを明かし、「クオリティーを高めたい」と語った。

 会見冒頭で「今回、神がかり的な勝ち方で五輪出場を決めただけに“紙”で発表します」と得意の“親父ギャグ”で切り出した手倉森監督。J1甲府の下部組織出身で、オランダ2部ドルトレヒトでプレーするDFファン・ウェルメスケルケン・際(さい=21)を初招集したことについては「うちのスタッフが調査していて、映像を見て興味が沸いた。ポルトガルに遠征するこのタイミングが招集するチャンス。縁があると思って選びました」と説明し、これまでの23人ではなく1人少ない22人を招集したこともふまえて「(五輪の)本大会では18人に絞らないといけない。徐々に減っていくことは覚悟してもらいたい。複数のポジション、左右できるのも条件。ファンは両サイドもボランチもこなせるし、ロングスローもある。今までのU―23代表になかった武器を持っている」と期待を寄せた。

 また、U―23アジア選手権のメンバーから外れたMF関根貴大(20=浦和)、MF鎌田大地(19=鳥栖)ら6選手を招集する一方で、常連のGK櫛引政敏(23=鹿島)、MF矢島慎也(22=J2岡山)らがメンバー外に。手倉森監督は「彼らの力は十分に分かっている。新たなライバルを試すことを優先して外した。彼らには直接電話で連絡をして理解してもらっている」と説明した。

 3月25日には12年ロンドン五輪王者のU―23メキシコ代表と国際親善試合を行い、28日にはポルトガル1部のスポルティング・リスボンとの練習試合も予定している。五輪本番に向けて貴重な実戦の場となる遠征に向け、指揮官は「さらなるクオリティーを高めたい。アジアの戦い方は浮いたボールが多いが、世界の戦い方は地上戦が増える可能性がある。下のパスで崩せるクオリティーを高めておきたい」と意気込んだ。

 

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