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仙台3・11翌日に大きな勝利 金久保V弾「サッカーできる幸せを…」

[ 2016年3月12日 17:01 ]

前半8分、決勝ゴールを決め笑顔を見せる仙台・金久保(中央)

明治安田生命J1第1S第3節 仙台1―0鹿島

(3月12日 ユアスタ)
 2011年3月11日の東日本大震災から5年。被災地のクラブ同士の一戦は、仙台が前半に挙げた1点を守り切って今季ホーム初勝利を挙げ、サポーターに大きな白星を贈った。

 キックオフの前には1分間の黙とうがささげられ、静寂の中で犠牲者を悼んだ両チームの選手たち。仙台は立ち上がりから積極的にゴールに迫ると、前半8分にはFWウイルソンが左サイドで粘ってキープすると、ファーサイドへクロス。フリーとなっていたMF金久保が右足ボレーで決め、チームに大きな先制点をもたらした。

 開幕2連勝と好調の鹿島は前半からボールを支配し、小笠原、金崎、遠藤が惜しいシュートを打つも仙台のゴールを破れず。後半27分にはカイオがゴール正面で決定的なシュートを放ったが、仙台GK関が体を張ったセーブ。鹿島は仙台を上回る14本のシュートを放ったが1点が遠く、開幕3連勝を逃した。

 ヒーローとなった金久保は茨城県出身。ヒーローインタビューでは「普通にサッカーをできることがどれだけ幸せなことかをかみ締めながらプレーしていた」と神妙な表情で復興への願いを口にした。

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