Ｇ大阪　大卒新人ＦＷ呉屋、上々プロデビュー　無得点に悔しさも

＜甲府・Ｇ大阪＞後半４３分、呉屋（左）がゴール前にボールを持ち込む

明治安田生命Ｊ１第１Ｓ第２節最終日 Ｇ大阪１―０甲府

（3月6日 中銀スタ）
　決勝アシストのＤＦ初瀬だけではなく、大卒新人ＦＷ呉屋（関学大）も上々のプロデビューを飾った。後半３４分から２トップの一角として出場。ポスト右をかすめるヘディングシュートを放ち、関西大学リーグ３年連続得点王の片鱗を見せつけた。

　鳴り物入りで入団したが、ここまでベンチ入りすらなし。「悔しかった。その思いをぶつけたい」と、やっと巡ってきたチャンスに人一倍の気合を入れていた。１―０でなかなか追加点が奪えない状況に「どこかで出番もらえるかな…」とイメージを膨らませて準備。長谷川監督から声が掛かった時は、緊張感よりも最初で最後のチャンスと“背水”の思いでピッチに立った。

　相手の裏スペースへの抜け出しや、裏をかく動き出しで持ち味は発揮。「これが第一歩だけど結果を出せなかったのはふがいない」。ゴールハンターは無得点に悔しさばかりが口を突いたが、得点への貪欲さは新人離れしている。プレースタイルだけではなく、そのメンタリティーも今後、Ｇ大阪の大きな戦力になりうる可能性を示した。