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なぜ勝てない? 厳しい顔の佐々木監督「なんとも歯車が合わない」

[ 2016年3月4日 21:47 ]

<日本・中国>サポーターに謝罪する佐々木監督

リオデジャネイロ五輪アジア最終予選 日本1―2中国

(3月4日 金鳥スタ)
 女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選が4日、大阪市内で行われ、なでしこジャパンはキンチョウスタジアムで中国と対戦。2点を追う後半20分にFW横山久美(22=長野)の今大会初ゴールで1点を返したものの1―2で敗れ、通算1分け2敗で4大会連続の五輪出場が絶望的となった。

 2008年からチームを率いる佐々木則夫監督(57)は「本当に皆さんに申し訳なく思います」と厳しい表情で第一声。「可能性がある限り、あと2戦、皆と一緒に戦っていきたいと思います」と絞り出すように続けた。

 すでに自力での五輪出場が消滅していた日本にとって、奇跡の逆転切符をつかむためには残り3戦全勝が絶対条件だった。だが、前半14分と後半13分に失点し、後半20分にゴール前でボールを奪った横山のゴールで1点を返したものの、そこまで。佐々木監督は「本当に後手、後手になってしまった。なんとも歯車が合わないという状況」と試合を振り返った。

 11年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初優勝を果たし、12年ロンドン五輪と昨年のW杯カナダ大会はともに準優勝。悲願の五輪制覇を懸けて臨むはずだったリオが一段と遠のいた。主将を務める宮間や若手の岩渕らは涙も見せた痛い痛い敗戦。日本は7日にベトナム、9日に北朝鮮と対戦するが、佐々木監督は中2日で迎えるベトナム戦へ向け「気持ちの整理が一番だと思います」と一言。「こういった状況でも、一体になって次の試合に取り組む。それに尽きると思います」と自らに言い聞かせるように口にした。

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