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川崎F 王者食いだ!小林 開幕戦3年連続弾!

[ 2016年2月28日 05:30 ]

<広島・川崎F>後半39分、小林(左から2人目)は決勝ゴールを決めガッツポーズ

明治安田生命J1第1S第1節 川崎F1―0広島

(2月27日 Eスタ)
 引き分けの気配が漂いはじめた後半39分だった。川崎Fはカウンターから大久保が左サイドの中野に展開し、ドリブルして低いクロスを入れると、ニアに走り込んだのは小林だった。左足で合わせてこれが決勝点。昨年の王者・広島を破る白星発進だ。

 「いいパスが来たので、しっかり当てた。1点勝負だったので、決められてよかった」

 小林は3年連続の開幕弾をこう振り返った。そして「2年連続取っていたので、いけるかもと思っていた」と加えた。

 昨季は3月には右太腿の肉離れ、5月に右膝半月板損傷で手術を受けるなど、18試合で5得点と不本意な一年で、今年に期するものがあった。体のケアに取り組み、コンディションは万全。「ケガさえなければたくさん点を取る自信はある」と復活も宣言する。そして、昨年12月に日本代表候補を集めたミーティングでハリルホジッチ監督から「なぜ代表に呼ぼうとするとケガをするんだ」と声を掛けられ、“待っているぞ”とサインを送られたことも大きな支えだった。

 チーム創立20周年で悲願の初優勝を目指す川崎Fにとっても大きな白星だった。昨年は1―0の試合は2勝4敗、緊迫した試合で取りこぼすことが多かった。この日は広島対策を練り、青山から前線にパスを出させないことを徹底、川崎Fらしくないサッカーで勝負した。J1最多得点(157得点)にあと1点と迫っていた大久保も、ゴール前で待ち構えるより中盤で守備に時間を割いて勝利にこだわった。

 中村も「大人のチームになった。チームはこうして成長するんだなと思った」と手応えを口にする。悲願達成へ、まずは第一歩をしるした。

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2016年2月28日のニュース