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【J1記者推し】広島・茶島雄介 連続ゴールで頭角を現したシャドー

[ 2016年2月26日 08:35 ]

富士ゼロックス・スーパー杯G大阪戦で先発した広島MF茶島

 シーズン開幕を告げる富士ゼロックス・スーパー杯G大阪戦で、プロ3年目の茶島が先発の一員としてピッチに立った。与えられたポジションは、FWドウグラスの移籍により空席となったシャドーの一角。足元の技術に加え、積極的な前線への飛び出しで存在感を発揮した。フル出場で3―1の勝利に貢献したことで、自身初となるリーグ戦の開幕スタメンに近づいた。

 一昨年は出場1試合、昨年は同3試合。厚い選手層に埋もれリーグ戦で多くの出場機会を得られなかった。だが、Jリーグ王者として挑んだクラブW杯でチャンスが訪れる。シャドーの位置に負傷者が続出したことで、準々決勝から3戦連続先発。大会3位に貢献し、バルセロナのFWメッシらとともにイタリア紙が選ぶ大会ベストイレブンに選出された。「自分にとってはあれ(クラブW杯)が全て。プレーできたことが大きかった」と自信を得た。

 それを確かなものにするため、今オフは取り組み方を変えた。日本代表DF長友らのパーソナルトレーナーを務めてきた木場克己氏の下、新年早々から4日間の八丈島合宿に参加。広島ユース、東京学芸大時代からの縁で実現した合同自主トレには、名古屋FW永井や鹿島FW金崎らも加わった。トレーニングのみならず「日本を代表するような選手の取り組む姿勢に刺激を受けた」と、充実した時間を過ごし広島に帰ってきた。

 その効果もあり始動からチームの練習試合で4試合連続得点と大暴れ。控え組から評価を上げ、シーズン開幕を前に序列を覆した。「ゴールやアシストといった結果をどれだけ残せるかが大事。まだゴールを決めたことがないんで、まずはそこからですね」。身長1メートル66の技巧派MFが、勝負の3年目に挑む。

 ◆茶島雄介(ちゃじま・ゆうすけ)1991年(平3)7月20日、広島市出身の24歳。広島ジュニア、同ジュニアユース、同ユースに所属。トップチームに昇格できず10年に東京学芸大に進学。14年に広島に加入した。J1通算4試合出場無得点。1メートル66、60キロ。血液型O。利き足は右。

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2016年2月26日のニュース