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活動停止6年に短縮 FIFAブラッター会長ら

[ 2016年2月25日 09:35 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)の上訴委員会は24日、法的根拠のない金銭授受を理由にFIFAのゼップ・ブラッター会長(79)=スイス=と、欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長(60)=フランス=にFIFA倫理委員会の裁定部門が科した活動停止処分を8年から6年に短縮すると発表した。

 不正を否定している両氏は上訴委に処分取り消しを訴え、ともに今月中旬の聴聞会に出席。上訴委は倫理委裁定部門の下した処分を支持しつつ、両氏の長年のサッカー界への貢献を考慮するべきだとして処分期間を短くした。

 複数の欧米メディアによると、ブラッター氏は「深く失望している」、プラティニ氏は「侮辱的な決定だ」と声明を出し、ともにスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴する意向を示した。

 裁定部門は昨年12月、2011年にブラッター氏がプラティニ氏に過去の報酬として200万スイスフラン(約2億3千万円)をFIFAの資金から不法に支払ったとして両氏に8年の活動停止処分を科した。上訴委は金銭のやりとりが贈収賄と認定するには証拠不十分として、今回の決定で倫理委の調査部門が永久活動停止を求めた訴えを退けた。(共同)

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2016年2月25日のニュース