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G大阪 耐えた執念ドロー 守備的戦術ズバリ勝ち点1

[ 2016年2月25日 05:30 ]

<G大阪・水原>後半、ゴールを決められずに悔しがるG大阪・宇佐美

ACL1次リーグG組 G大阪0―0水原

(2月24日 水原W杯)
 ACL1次リーグG組のG大阪はアウェーで水原(韓国)と対戦し、0―0と引き分けた。守備的な戦術で、敵地で最低限の勝ち点1を獲得した。

 ACL制覇を狙うG大阪の、長谷川監督の“決意表明”だった。大黒柱のMF遠藤を先発から外し、守備力の高いMF今野とMF井手口のダブルボランチを選択。遠藤がACL開幕戦でベンチスタートとなるのは、出場8度目にして初の出来事だった。

 「きょうの狙いというところはやってくれた。狙いは無失点?それもある。先制されると、この時期はひっくり返すのが難しい。水原は前線にタレントがいる。なので今野と井手口にした」

 教訓を生かした。ホームで迎えた昨年の初戦・広州富力戦。前半に失点してしまい、0―2の敗戦。最終的には4強進出を果たしたものの、開幕2連敗スタートと苦しんだ。今回はアウェーで、さらに気温マイナス7度の極寒。シュートは2倍近い11本を浴びバーやポストにも救われたが、全員で体を張って守り切った。後半19分から出場した遠藤は「1年を通せば試合数も多い。ベンチスタートは大きな問題ではない。勝ち点1を取れたのは悪いことではない」と采配に理解。今野も「去年より良いスタートを切れた」と胸を張った。

 タイトルに懸ける指揮官の思いは開幕前から現れていた。18日に都内で行われたキックオフカンファレンスに出席。そのままゼロックス杯・広島戦(20日)へ向けて関東にとどまったが家族の待つ自宅には戻らなかった。家族が風邪を引いていたためだが横浜市内のホテルで静養。選手同様に体調管理に努め、来たるべき戦いへ準備を進めた。

 「次のJリーグ、ACLへ向けて整えたい」。ACLを制した08年も引き分けスタート。大黒柱を外して奪った勝ち点1は今後、大きな意味を持つはずだ。

 ▼水原 ソ・ジョンウォン監督 主導権を握りながら、決定的なチャンスを生かせなかったことが非常に悔しい。

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