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名波監督、待ってろ小倉!開幕での“元日本代表レフティー対決”へ闘志

[ 2016年2月24日 06:13 ]

練習を見つめる磐田の名波監督

 3季ぶりにJ1復帰を果たした磐田は27日の開幕戦(ヤマハ)で名古屋と激突する。就任3季目でJ1初采配となる名波浩監督(43)は23日、敵将・小倉隆史監督(42)との“元日本代表レフティー対決”に静かに闘志を燃やした。年間優勝3度の名門が開幕ダッシュを決め、目標の「勝ち点40」到達を目指す。

【J1日程】

 開幕戦で実現する名古屋との“東海ダービー”。名波監督は「(名古屋は)J1に長くいるチームだし、挑戦者の気持ちで臨みたい」と謙遜しつつ「選手には相手の情報は入れるけど、必要最低限しか伝えない。自分たちのスタイルを出したい」と、14年9月の就任当初から掲げる攻守で仕掛けるアクションサッカーを貫く姿勢を見せた。 

 鹿児島キャンプ中に臨んだ「スカパー!ニューイヤーカップ」は3戦全勝で初優勝した。開幕前最後の実戦、20日の甲府との練習試合も3―2と勝利。新戦力のFW斉藤やDF中村太が持ち味を発揮し「非常に良かった」と手応えをつかんだ。

 負けられない理由がある。かつて“天才レフティー”と呼ばれた自身と“レフティーモンスター”小倉監督の監督初対決。注目の開幕カードとなり「周りが騒いでいるだけで、監督同士が試合をやるわけではない。もちろん、勝ち点3は取りにいくけど」と静かに闘志を燃やした。

 中学時代のトレセンで出会った1学年下の小倉監督に関し「体がでかくて足も速かった」と振り返る。進学した清水商高(現清水桜が丘高)で初めて顔を合わせ「小倉に30メートルのミドルを決められた。個が凄かった」と強烈な印象を受けた。小倉監督は96年アトランタ五輪の最終予選直前に右膝のじん帯を断裂。同時に日本代表のピッチに立つことはなかった。「ケガさえなかったら代表で一緒にやれた」。引退後は同時期にJリーグの監督就任に必要なS級ライセンスを取得し「彼はGMも兼任している。大変な仕事」と思いやったが、勝負となれば話は別だ。

 本拠ヤマハのチケットは既に完売。「満員のホームで勝ち点3を目指す。まずは勝ち点40をいち早く到達したい」。レフティー対決を制し、名門復活への第一歩とする。

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2016年2月24日のニュース