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【J1記者推し】鳥栖・牲川歩見 守護神の座奪いリオへ自信を

[ 2016年2月24日 12:30 ]

磐田から期限付きで鳥栖に加入したGK牲川

 昨季年間11位からの巻き返しを狙う鳥栖に、磐田からGK牲川(にえかわ)が期限付きで加入した。初対面では読むのが難しい名字について「静岡の実家の近所でも見たことがないです。サポーターの方には名前の歩見(あゆみ)で呼んでもらえれば」と笑顔でPRする。

 1メートル95、90キロと恵まれた体格を生かしたハイボールの処理とシュートストップが持ち味だ。小学5年でサッカーを始めて以来、GK一筋。リオデジャネイロ五輪出場権を獲得した1月のU―23アジア選手権では代表に選ばれた。チームで唯一出場機会がなかったが、ベンチから戦況を見守って収穫もあった。「アジアの中では体格が大きく自信を持っていい部分だと思った。一方で気構えやメンタル、相手が怖さを覚えるようなものが必要と感じた」と振り返る。

 14、15年と磐田に所属しながら、週末はJ3のJ―22選抜に派遣されて通算21試合に出場。実戦経験を積んだ。今季から加入する鳥栖では、日本代表経験のある林が最大のライバルになる。「トレーニング中にいろいろとアドバイスをもらって雰囲気もいいです。高めあっていければ」と切磋琢磨(せっさたくま)する構えだ。

 チームに合流して3週間が経過。フィッカデンティ新監督からは「ビルドアップの場面でGKがリスクを冒す必要はない。まずは安全第一でプレーしてくれ」とアドバイスを受けた。新監督が行うランニングメニューの多さに驚きながらも、新しい戦術に刺激を受けている様子。今季の目標については「まずはJの試合に出ること。レギュラーを奪えば、リオでも自信を持って臨めると思うので、ひたむきに狙いたい」。まずは新天地でのステップアップを狙う。

 ◆牲川 歩見(にえかわ・あゆみ)1994年(平6)5月12日生まれ、静岡県浜松市出身の21歳。小学5年時に磐田のサッカースクールに入学。磐田U―15、同U―18を経て、15年まで磐田に所属。Jリーグ初出場は14年7月にJ3のJ―22選抜で出た相模原戦。J1、J2での出場経験なし。尊敬するGKはツェフ(アーセナル)。利き足は右。

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2016年2月24日のニュース