汚職から再生へ!第9代FIFA会長選 アジア会長か欧州事務局長か

[ 2016年2月23日 08:30 ]

FIFA会長選に出馬するアジア連盟のサルマン会長(AP)

 FIFAは26日にスイス・チューリヒで開催される臨時総会で会長選挙を行い、汚職事件により昨年6月に辞任を表明したゼップ・ブラッター会長(79)に代わる第9代の新会長を決定する。1月に発表された正式な立候補者は5人。大本命とみられたUEFAのミシェル・プラティニ会長(60)がブラッター氏とともに8年間の活動禁止処分を受けて出馬を断念し、アジア連盟(AFC)のシェイク・サルマン会長(50)とUEFAのジャンニ・インファンティノ事務局長(45)のマッチレースの様相となっている。

 汚職事件に揺れるFIFAを再生に導く新リーダーは誰になるのか。UEFAプラティニ会長という本命が消えた選挙戦で、最右翼に躍り出たのがAFCのサルマン会長だ。「AFCの理事会には多選制限や定年制があり、資格審査もある。組織運営の好例だ」と13年からAFCを改革してきた実績をアピールし、昨年11月にAFC、今月にアフリカ連盟(CAF)から支持を獲得。209協会が1票ずつを持ち無記名で投票する選挙で、AFCの46票とCAFの54票で計100票を固めたことになり、英ブックメーカー、ウィリアムヒルのオッズで1.53倍の1番人気となっている。一方でアキレス腱はスキャンダル。本人は否定しているが、過去の人権問題への関与、八百長首謀者に試合を依頼した疑惑などが浮上している。

 対抗馬は、同オッズ2.5倍のUEFAインファンティノ事務局長だ。プラティニ氏の“代理”として出馬し、会長や理事の多選制限、金銭の流れやW杯招致過程の透明化、W杯の出場枠を32から40に増やす方針などの公約を発表。「FIFAの中心に、もう一度サッカーを取り戻す」と改革への意欲を訴え、UEFA(53票)のほか南米連盟(10票)、中米(7票)などの支持を得た。

 選挙で鍵を握るのが残り3候補の動きだ。当選に3分の2の票が必要となる1回目の投票では決着しない可能性が高い。2回目以降は過半数で当選が決定。投票ごとに最下位がふるい落とされるため、落選者の票をいかに獲得するかが重要となる。最終局面でインファンティノ氏はセクワレイ候補と急接近。22日に南アフリカで会談した同候補の協力を得てサルマン氏支持のアフリカ票を切り崩す狙いとみられる。

 そのアフリカ連盟は一枚岩ではなく、リベリア協会のビリティ会長は「少なくともアフリカの26協会はサルマン氏を支持しない見通し」と発言し、ヨルダン出身のアリ王子の支持を表明している。アリ王子は西アジアでも票固めを進めて、サルマン氏の両支持基盤を脅かしている。また、FIFA関係者は「前回(昨年5月)の選挙で欧州はアリ王子を推している。欧州とアリ王子は近いといえば近い」と、インファンティノ氏とアリ王子が選挙で協力する可能性に言及。26日の投票まで激しい駆け引きが続きそうだ。

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