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FC東京“三重苦”乗り越える!ACL初戦で過酷アウェー洗礼

[ 2016年2月18日 06:30 ]

練習で指示を出す城福監督

 “三重苦”を乗り越え、アジアでロケットスタートを決める。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグは23日に開幕し、E組のFC東京は韓国Kリーグ王者の全北と敵地で対戦する。大事な初戦に向け、長距離移動や練習場の劣悪環境など不安材料が判明。いきなり敵地の洗礼を受ける形となるが、プレーオフをクラブ新記録の9得点で突破した勢いで、強豪相手に白星スタートを目指す。

 宮崎・都城でキャンプ中のチームは17日、J2岡山との練習試合で3―1の勝利を収めるなど、順調な仕上がりを見せている。13日には全北戦に備えて同じ韓国のFCソウルとも対戦し、3―2で勝利。城福監督はこの日、23日の初戦に向けて「仮想全北としてFCソウルと対戦し、当たりの強さを経験した。岡山も激しくきてくれて、良いシミュレーションになった」と手応えを示した。

 チームはホームで行われた9日のチョンブリ(タイ)とのACLプレーオフで9―0と大勝し、難なく突破した。ただし本大会は相手のレベルは上がり、厳しい敵地での対戦も待ち受ける。実際、06年にACLを制しKリーグ2連覇中の全北との一戦は“三重苦”に直面することが判明した。

 (1)長距離移動 試合2日前の21日にソウル経由で現地入りする予定だが、ソウルから全北が本拠を置く全州へはバスで約3時間。ホテルと試合会場も片道約40分と長距離移動を強いられる。

 (2)劣悪練習場 試合2日前の練習場のピッチは凸凹で、ナイター設備は故障中。ケガの心配が降りかかる。

 (3)気温は零下 全州はこの時季、試合開始となる午後7時の気温は零下にまで下がることが予想される。日本より寒い気候への適応が求められる。

 6日のACL出場クラブミーティングで、日本協会の大仁会長は初戦の重要性を訴えたが、FC東京にとってはこの上なく厳しい初戦となる。それでも城福監督は意に介さない。「現地での練習は相手の戦術について確認する程度」と練習場の状況などは想定済みだ。ACLは12年以来2度目の出場。プレーオフの勢いのまま日本勢の先陣を切り、苦境を乗り越え勝利をもぎ取る。

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2016年2月18日のニュース