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女子北朝鮮代表、入国許可へ 五輪予選アジア最終予選に出場

[ 2016年2月15日 12:12 ]

 政府は15日、大阪市で29日から開かれる女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選に出場予定の北朝鮮代表について、入国を認める方針を固めた。複数の安倍政権幹部が明らかにした。北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、10日に決定した日本の独自制裁で、北朝鮮籍保有者の日本入国を原則禁止しており、許可すれば特例となる。

 入国時に北朝鮮代表に随行する関係者の中にサッカーに関わりのない朝鮮労働党関係者がいないかを厳格に審査することも検討する。

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で、現時点での北朝鮮側からの入国申請について「承知していない」と述べた。

 政府関係者は15日、北朝鮮代表に関し「申請があれば拒否という結論は出しにくい」と語った。別の政府筋は14日、記者団に「入国を認める」との見通しを明らかにした。理由について「スポーツや文化面での交流は別だ」と指摘した。

 菅氏は12日の会見で「入国申請があった時点で個別、具体的に検討することになる」との見解を表明。同時に「FIFA(国際サッカー連盟)の規約なども踏まえて特別な事情に当たるとして、入国を認めた例が存在している」と述べていた。

 最終予選は日本、韓国、中国、北朝鮮、ベトナム、オーストラリアが総当たりで争い、上位2チームが五輪出場権を得る。日本の北朝鮮戦は3月9日に予定されている。

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2016年2月15日のニュース