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女子サッカー北朝鮮代表、五輪アジア最終予選で入国許可へ

[ 2016年2月15日 00:08 ]

 政府は14日、大阪市で29日から開かれる女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選に出場予定の北朝鮮代表について、入国を認める方向で最終調整に入った。安倍政権幹部が明らかにした。北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、10日に決定した日本の独自制裁で、北朝鮮籍保有者の日本入国を原則禁止しており、許可すれば特例となる。

 入国時に北朝鮮代表に随行する関係者の中にサッカーに関わりのない朝鮮労働党関係者がいないかを厳格に審査する方針も検討する。

 政府筋は14日、北朝鮮代表に関し「入国を認める」との見通しを東京都内で記者団に明らかにした。理由について「スポーツや文化面での交流は別だ」と指摘した。

 政府内には慎重論もあり、複数の関係者は取材に対し、政府方針は未決定だと説明した。

 菅義偉官房長官は12日の記者会見で「入国申請があった時点で個別、具体的に検討することになる」との見解を示した。同時に「FIFA(国際サッカー連盟)の規約なども踏まえて特別な事情に当たるとして、入国を認めた例が存在している」と述べていた。

 最終予選は日本、韓国、中国、北朝鮮、ベトナム、オーストラリアが総当たりで争い、上位2チームが五輪出場権を得る。日本の北朝鮮戦は3月9日に予定されている。

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2016年2月15日のニュース