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なでしこ過密日程対策崩れた「GK2人構想」もAFC3人登録厳命

[ 2016年2月14日 05:30 ]

歓迎セレモニーであいさつする佐々木監督

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選(2月29日~3月9日、大阪)に臨むなでしこジャパンが13日、沖縄県中城村で2次キャンプをスタートさせた。最終予選登録メンバーが20人に限られる中で、佐々木則夫監督(57)はGK2人体制を構想していたが、アジアサッカー連盟(AFC)からGKは3人の登録が必要と厳命されたことが判明。過密日程を乗り越えるためフィールドプレーヤーを増やす計画が、思わぬ形で崩れた。

 幾多の修羅場を乗り越えてきた佐々木監督も、険しい表情を浮かべるしかなかった。最終予選に向けて始まった2次合宿。練習後に報道陣に囲まれると、数日前に想定外の事態が起きたことを明かした。「AFCから“GKは3人を登録”という通達があって…。3人でいくしかないよね」。最終予選登録メンバーは20人。限られた人数で過密日程を乗り越えるため「GK2人制」を描いていたが、FIFAの予選規約でも「GKは3人」とあり、構想は崩れた。

 前回のロンドン五輪アジア最終予選でGKを福元と海堀の2人のみ登録した指揮官。フィールドプレーヤー18人でターンオーバー制を敷くことで、11日間で5試合を戦い抜き、五輪切符を勝ち取った。今回の最終予選は、より厳しい10日間で5試合という日程。にもかかわらずフィールドプレーヤーを1人削る形で対応を迫られる。

 今合宿には国内組の25人が参加。このメンバーにFW大儀見(フランクフルト)ら欧州組を加え、最終的に20人に絞り込んでいく。「今回は最終的なセレクトの機会」と語った指揮官は「フィールド(プレーヤー)は17人で回していくしかない。複数のポジションができる選手がいい」とも付け加えた。

 14日の紅白戦を皮切りに、16日からは地元の男子高校生も呼び寄せ、実戦漬けで選手を見極めていく予定。逆風に負けることなく4大会連続の五輪出場を目指す。

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2016年2月14日のニュース