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元気 4強呼んだ5カ月ぶり弾!全得点に絡み代表入りアピール

[ 2016年2月12日 05:30 ]

ハイデンハイム戦の後半、競り合うヘルタの原口(手前)

ドイツ杯準々決勝 ヘルタ3―2ハイデンハイム

(2月10日)
 ドイツ杯準々決勝2試合が10日に行われ、ヘルタのFW原口元気(24)は2部ハイデンハイム戦にフル出場し、2―1の後半13分に公式戦5カ月ぶりのゴールを決めた。全得点に絡む活躍で35季ぶりの4強進出に貢献。3月にW杯アジア2次予選(24日=アフガニスタン戦、29日=シリア戦)を控える日本代表での定位置確保へアピールした。チームは4月の準決勝でMF香川のドルトムントと対戦。またバイエルン・ミュンヘンは2部ボーフムを3―0で退け、準決勝ではブレーメンと対戦する。
【原口 日程と成績】

 会心の一撃で原口が4強への扉をこじ開けた。2―1の後半13分、左サイドでボールを受け、得意のドリブルで中央へ切れ込む。相手DFの間をすり抜け、最後は右足でネットを揺らした。公式戦での得点は昨年9月12日のシュツットガルトとのリーグ戦以来、5カ月ぶり。背番号24は「自分の一番いい形が出た」とうなずき、自身のツイッターでも「久しぶりに自分らしいゴール」とつづった。

 2部の格下クラブ相手に先制されたが、同14分、21分と右クロスから得点してあっさり逆転。原口は2点ともクロスにつながる崩しに絡み、全3得点に関わる大車輪の活躍だ。「常にボールに関わり続けることが大事。手応えをつかめた」。24歳は充実感を漂わせた。

 移籍2年目の今季は、最大の武器であるドリブルに磨きがかかった。「なるべく早めに、相手の届かない位置に(ボールを)出してしまえば、僕の俊敏性であったり、タイミングが(相手にとっては)なかなかつかみにくい。今季に関しては、相手の間合いも自分のものにできている」と手応えと成長を実感。この試合でも持ち味を存分に発揮して勝利に貢献した。

 昨年はハリルジャパンで7戦に出場も、1得点に終わった。宇佐美(G大阪)らとの左サイドの定位置争いに勝つには、クラブで結果を残し続けることが第一。「個人的には、もっと上のレベルにいきたい。まだまだ」。チームはリーグ戦で欧州CL出場圏内の3位につけドイツ杯はホームのオリンピア(ベルリン)で行われる決勝進出に王手。好調なチームに乗り、3月のW杯予選まで勢いを持続していく。

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2016年2月12日のニュース