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サルマン氏が一本化訴え 決選投票回避の思惑も FIFA会長選

[ 2016年2月11日 17:59 ]

 国際サッカー連盟(FIFA)会長選の有力候補と目されるアジア・サッカー連盟(AFC)のサルマン会長が、投票が行われる26日の臨時総会を前に5人の立候補者の一本化を呼び掛けた。

 既に大票田のAFCとアフリカ・サッカー連盟(CAF)からは支持表明を受けた。しかし、両大陸連盟の結束は必ずしも固いとはいえない様相。有力なもう一人、欧州サッカー連盟(UEFA)のインファンティノ事務局長との決選投票を避けたいとの思惑もありそうだ。

 AP通信によると、会長選へ立候補を届け出ながら資格審査で認められなかったリベリア・サッカー協会のビリティ会長は、少なくともアフリカの26協会はサルマン氏を支持しない見通しだと発言した。「それぞれの協会に権利がある」と主張し、ヨルダンのアリ王子の支援を表明。アリ王子は西アジアでも票固めを進める。サルマン氏は「支持層」であるはずのAFC(46票)とCAF(54票)から他候補に流れる票を最小限にとどめたい考えとみられる。

 インファンティノ事務局長はUEFA(53票)と南米サッカー連盟(10票)などの支持を取り付けた。ただ、一時は同氏への支援に回ったとされるアフリカの南スーダン協会が、CAFの決定を尊重してサルマン氏に再変更。綱引きは続いている。

 あるFIFA関係者は「前回の選挙で欧州はアリ王子を推している。欧州とアリ王子は近いといえば近い」と選挙での“協力”の可能性に言及した。(共同)

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2016年2月11日のニュース