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U23浅野、広島合宿に合流!リオへ寿人超え誓う

[ 2016年2月11日 05:30 ]

歓迎セレモニーで子供たちと記念撮影する浅野(右)

宮崎2次合宿

 J1王者の広島は10日、宮崎での2次合宿をスタートさせ、U―23日本代表FW浅野拓磨(21)がチームに合流した。リオデジャネイロ五輪出場を決めたU―23アジア選手権(カタール)からの帰国後は9日間のオフを与えられたが、この日は早速2時間以上のメニューを消化した。今季から背番号10を背負う快速FWにとって、スーパーサブからの脱却は一つのテーマ。定位置を奪取し、エースとして世界の舞台に立つ。

 今、日本サッカー界で最も注目を集める存在だ。宮崎空港に降り立った浅野がバスに向かって歩きだすと、テレビカメラ5台を含めた報道陣が一気に群がる。U―23アジア選手権決勝の韓国戦で、途中出場から決勝弾を含む2得点。日本に歓喜を届けた21歳は、新たに背負う背番号10を引き合いに出し、今季の目標を語った。

 「特別な番号をつけさせてもらうし、最低、背番号以上のゴールは取りたい。FWとして、ゴールにもっとこだわっていきたい」

 プロ3年目だった昨季、スーパーサブとして地位を確立。途中出場から8得点を奪うなど一気に台頭し、広島のリーグ制覇に貢献した。手倉森ジャパンでも切り札の役割は不動で、圧倒的な爆発力を韓国戦で発揮した。だが、そのポジションに甘んじているつもりはない。「2桁得点」の先に見据えるのが定位置奪取だ。

 「途中から出てゴールを取れても、それで満足する選手はこの世にいないと思う。スタートから出て貢献できるような選手にならないと、次のステップはない」。ほぼ実家で過ごした9日間のオフが明け、宮崎合宿初日となったこの日からチームに合流。所々で全体練習から外れながらも、2時間以上にわたって精力的に汗を流した。

 広島には不動のエースとして元日本代表FW佐藤が君臨。乗り越えなければならない壁は高いが、自らの存在価値を合宿から発揮していく。「ポジションを奪う身として、早く合流してアピールしたいなと思っていた。これからもひた向きにやっていきたい」。今合宿は練習試合4試合を予定。リオ五輪への戦いは、もう始まっている。

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