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オシム元監督が偲ぶ元ジェフ社長「岡さんは極めて有能でした」

[ 2016年2月7日 18:35 ]

 かつてJリーグ市原(現J2千葉)の社長を務めた岡健太郎氏が2日、病気のため74歳で死去したことを受け、元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(74)が古巣の千葉を通じて追悼メッセージを発表した。

 1997年から2004年までの7年間社長を務めた岡氏は、在任中にオシム氏を市原監督に招へい。ホームタウンの広域化などにも尽力し、チームの礎をつくった。

 オシム氏は岡氏が体調を崩していることは知っていたそうで、「彼を失ったのは、サッカーにとって大きな損失です。またとりわけ千葉と市原にとって。どうか安らかにお眠りください。心よりご冥福をお祈りいたします」とメッセージ。

 「Jリーグの平均的なクラブだったジェフを、Jのトップを争う強豪にまで育てたのは間違いなく岡さんの功績であるし、市原臨海もまたフクアリも満員のサポーターで膨れ上がっていました。それだけで凄いことです。クラブには優れた会長が必要です。スタジアムにサポーターを集め、スポンサーを募って財政を安定させる。そうした面で岡さんは極めて有能でした」と故人を偲んだ。

 岡氏の人柄については「気持ちよくいい仕事が一緒にできる人物でした。過度にサッカーにのめり込むことなく、必要なときには常にそこにいる。岡さんとはそういう人物で、すべてをコントロールしながら、デリケートな事柄にはとても慎重に対処する。選手もスタッフも、彼が後ろにいて支えていてくれることを常に感じていました。それこそがクラブを統括していくものに求められる資質です」と称賛。

 「度を過ぎた干渉になると、選手もスタッフも鬱陶しく感じるだけで、人間関係も歪んできます。そうなると危険ですが、岡さんはそこの距離感のとりかたが実にうまかった。彼の下で適度な緊張感を保ちながら、誰もが充実して仕事をしていました」と振り返った。

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2016年2月7日のニュース