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岡崎 後半途中交代も堅首に貢献!レスター、首位攻防戦3発快勝

[ 2016年2月7日 05:30 ]

<マンチェスターC・レスター>味方の得点を喜ぶレスターの岡崎(右)

プレミアリーグ第25節 レスター3―1マンチェスターC

(2月6日)
 プレミアリーグ首位を走るレスターの日本代表FW岡崎慎司(29)が6日、敵地のマンチェスター・シティー戦で3―1の勝利に貢献した。リーグ戦 5試合連続先発を果たすと、献身的な動きで全3点に絡んだ。リーグ優勝に影響を及ぼす首位決戦で自身のゴールはお預けになったが、優勝を争う強豪との勝ち点差を6にまで広げ、タイトル争いで頭一つ抜け出した。

 陰ながら大仕事をやってのけた。前半3分の右FK、岡崎はニアサイドで相手DFの注意を引きつけ、中央のフートが先制点。後半3分のカウンターでは、全力疾走でDFを引き連れながら左サイドへ開き、中央のスペースで受けたマフレズが決めた。さらに2点リードの後半15分には、左クロスにスライディングで飛び込んだ。DFにはじかれたものの、そこで得たCKからフートがダメ押しの一撃をねじ込んだ。敵地でもぎ取った全3得点は岡崎から生まれた。

 2位マンチェスターCとの首位決戦でも、物おじしなかった。英BBCが「タイトルを決める戦い」と銘打った天王山。昨季のクラブ年間収入はレスター約177億円に対し、マンチェスターCは約599億円と3倍以上にも上るビッグクラブ。昨季は土俵際で残留を決めたレスターとは地力が違った。「相手のホームだし、前のマンC戦に出てないので、出られたら楽しみ。点決めたいっすね」と話していた岡崎だが、身を粉にするフリーランニングで下克上の象徴になった。英紙ガーディアン(電子版)は速報で「岡崎のエネルギッシュなプレーがレスターの生命線だった」と報道。後半39分にピッチを退いた時は、ラニエリ監督のハグが待っていた。

 快進撃を続けるレスターは大一番で勝利を収め、マンチェスターCとの勝ち点差を6まで広げた。レスターは1928~29年シーズンの2位がトップリーグ最高成績。次節14日は前節4位アーセナルと激突するなど初のリーグ制覇へ緊迫した戦いは続く。この正念場を乗り越えた時、日本人ストライカーは新たな領域に足を踏み入れる。

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2016年2月7日のニュース