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浅野よ先発獲れ!手倉森監督 スーパーサブから“核”へ成長期待

[ 2016年2月2日 05:30 ]

浅野へ広島での先発奪取指令を出したU―23日本代表の手倉森監督

 U―23アジア選手権を制してリオデジャネイロ五輪(8月4日開幕)出場を決めたU―23日本代表の手倉森誠監督(48)が1日、スーパーサブとして優勝に貢献したFW浅野拓磨(21=広島)に先発奪取指令を出した。都内のJFAハウスで日本協会職員に五輪出場権獲得を報告後、浅野の起用法に言及。所属する広島で先発の座をつかめば、五輪本大会でも試合開始からの起用を考える意向を示した。

 大仁会長ら日本協会職員を前にした五輪出場決定報告。手倉森監督はおやじギャグを封印し「五輪出場を決めて皆さんと仲間になれた気がします」と真面目にあいさつしたという。その場面を振り返り「いつもより緊張したよ」と息をつくと、報道陣に対応。31日にU―23アジア選手権の開催地カタールから帰国したばかりで「(時差ボケで)眠いから寝言になります」とジョークを飛ばしてから本題に入った。

 指揮官はスーパーサブとして大会優勝に貢献した浅野について「頭(試合開始)から出られるようにならないといけない選手。(所属する)広島で先発をつかめば、五輪でもその役回りになる」と説明。昨季は主に途中出場で広島の優勝に貢献したストライカーが、今季は先発に定着することに期待を込めた。

 アジア選手権では登録23人中22人を起用。試合ごとに先発を入れ替えるターンオーバー制で頂点に立ったが「(選手が)横一線では駄目。核になる選手が出てこないと本大会は勝てない。急速に成長する選手が出てこないと」と危機感を抱いている。

 A代表のハリルホジッチ監督から「Congratulations」とのメールをもらい「We are champion」と返信。「この世代はアジアで勝てないコンプレックスを持ち、その反骨心で成長した。これからはアジア王者の自覚を持ってほしい。慢心、過信ではなく日本サッカーを引っ張る自覚を口にすることで責任も出てくる」と選手にもアジア王者としての自覚を要求していく。

 4日からJクラブのキャンプ行脚を開始し、6日で8試合を視察予定。「置いていった(U―23アジア選手権に連れて行かなかった)選手があいさつに来るか、シカトするのか見たい」と冗談を飛ばしたが、強い目力にメダル獲得への決意がにじんでいた。

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2016年2月2日のニュース