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サッカー協会会長に田嶋氏 初の選挙、原氏破る「身の引き締まる思い」

[ 2016年1月31日 14:56 ]

日本サッカー協会会長に就任が決まった田嶋幸三氏

 日本サッカー協会は31日、東京都内で開いた臨時評議員会で初の会長選挙を実施し、田嶋幸三副会長(58)が第14代会長に就任することが決まった。有効投票数74票のうち40票を得て、原博実専務理事(57)の34票をわずかに上回った。大仁邦弥会長(71)の後任として3月下旬の役員改選で正式に新会長に選任される。任期は2年。

 国際サッカー連盟(FIFA)理事も務める田嶋氏は、事前の理事投票では原氏に19対9の大差をつけて理事会候補者として推されたが、評議員の投票は接戦だった。「身の引き締まる思いだ。僅差だったこともわきまえて、原専務と一緒にやっていく」と話した。近年の国際舞台で苦戦が続く育成年代の強化や2019年のJリーグのシーズン移行を訴えている。

 原氏は「負けたが、多くの人が支持してくれた。田嶋新会長にはリーダーシップを発揮してほしい」と話した。

 国内スポーツ界で初の試みとなる公開選挙は、各都道府県協会やJ1クラブ、関連団体の代表者で構成される評議員75人が投票し、1票が白票だった。

 ◆田嶋 幸三氏(たしま・こうぞう)現役時代は埼玉・浦和南高、筑波大、古河電工(現J2千葉)でプレー。日本代表7試合出場。引退後にドイツ留学を経て日本サッカー協会で指導者や選手の育成に注力し、年代別代表の監督、技術委員長や専務理事を歴任。10年から副会長。アジア・サッカー連盟(AFC)理事で昨年5月から国際サッカー連盟(FIFA)の理事も務める。58歳。熊本県出身。

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2016年1月31日のニュース