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久保 宿敵撃破でVだ!得点王も!14年アジア大会の雪辱誓う

[ 2016年1月30日 05:30 ]

久保(右から2人目)は軽快な動きを見せる

U―23アジア選手権決勝 日本―韓国

(1月30日 カタール・ドーハ)
 U―23アジア選手権に出場中のU―23日本代表は30日、韓国と決勝戦を戦う。チーム最多の3得点を決めているFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)は29日は決勝に向けての公式練習で最終調整。優勝と得点王のダブルタイトル獲得を目指す。得点ランキングでは首位のカタールFWアラディンと3差。リオデジャネイロ五輪出場権を獲得した大会を最高の形で締めくくるつもりだ。

 より眼光が鋭くなった。12年ロンドン五輪の韓国との3位決定戦をテレビで見ていたという久保は、日本の宿敵との対戦を前に「韓国は日本に負けたくないと思ってやってくる。そういう相手には特に負けたくない」と言い切った。前日練習では公開された約30分間、ボール回しなどでリラックスした表情を見せた。手倉森ジャパンは14年仁川(インチョン)アジア大会の準々決勝で敗れているが、久保は出場しておらず、悪いイメージもない。

 得点王も視野に入る。現在チーム最多の3点で首位に3差。厳しい数字ながら、1次リーグのタイ戦で2得点を決めており固め打ちも不可能ではない。「(タイトルは)たいして気にしていないが、チームが勝つために点を取らないといけない」。将来のビッグクラブ移籍を目指す久保にとって、欧州クラブのスカウトも見守る決勝戦はチャンスの場でもある。勝利のためにもゴールを目指す。

 準決勝の韓国戦もテレビ観戦した。「ボールを持ったりつなぐことがうまい」と相手の印象を語る。ただ、足元の技術、抜け出すタイミングでは日本でもトップクラス。韓国メディアも「久保は、スピードのある飛び出しと個人技で、日本のカウンター戦術の威力を高めている」(スポーツソウル)と警戒。以前に比べてパス回しもできる韓国だが、逆に日本がボールを奪えれば久保の一瞬の切れ味と決定力が生きてくる。

 これまで全5試合に出場。エースとしての地位を不動のものにしている。疲労が心配されるが「コンディションは問題ない。途中出場も多いので」と、意に介さない。11年A代表が制したアジア杯決勝も当時、映像で見た。それ以来、各年代を通じてアジアタイトルから見放されている日本。5年ぶり栄冠をもたらすのは久保しかいない。

 ▽仁川アジア大会での韓国戦 準々決勝で対戦。韓国は大会規定通りU―23代表で臨みオーバーエージ枠も使用。日本はU―21代表(現U―23)で出場。0―0が続いたが、後半43分にMF大島がペナルティーエリア内で相手を倒し、DF張賢秀にPKを決められて0―1で敗れた。

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