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【川本治が占う】五輪出場懸かるイラク戦 上がる両SBの裏狙え

[ 2016年1月25日 09:20 ]

<日本・イラン>気迫あふれるプレーを見せる久保

U―23アジア選手権準決勝 日本―イラク

(1月26日 カタール・ドーハ)
 準々決勝のイラクは、後半30分に先制されて本来の形になった。4―2―3―1でボランチの1枚がアンカー。後半9分に長身のアイマルフセインが入り、2トップにして攻撃の厚みが増した。足元のうまいカラールとのコンビは手ごわい。ロングパスを2トップに入れてくるので、出どころを抑える必要がある。

 左MFビスマファイサルもドリブルがうまく、正確なクロスを上げてくるので自由にさせてはいけない。セットプレーもうまく、UAE戦は3点のうち2点がFKから。キッカーのDFアティヤのキックの精度が高く、長身のDFシャバーも上がってくる。攻守の切り替えも早く、イランより強い。

 守備はセンターバックの2人は堅く、まともにいっては難しい。だが、両サイドバックが積極的に上がるため、その裏が空く。室屋や亀川らサイドバックがスピードを生かしてアーリークロスを入れれば効果はある。UAEの先制点もその形だ。さらに攻撃を重視する分、やや守備の意識に欠けることがある。久保の守備ラインの裏への飛び出しは大きな武器になると思う。(元ジェフ市原強化部長)

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2016年1月25日のニュース