×

U―19 東京五輪メダルへ5カ年計画!最低月イチ活動

[ 2016年1月23日 10:56 ]

 日本協会が20年東京五輪を目指すチーム発足の前倒しを検討していることが22日、分かった。通常は五輪本大会の約2年前に新監督を据えて始動するが、自国開催の祭典に向けて東京五輪世代である現U―19日本代表を重点的に強化する方針。当面の目標となる17年5月20日に開幕するU―20W杯韓国大会後もチームを解散することなく、最低月1回ペースで活動を行う計画を練っている。

 20年東京五輪でのメダル獲得に向けた強化方針の一端が判明した。日本協会幹部は「(開催国で)予選がないので目標ははっきりしている。早い段階で監督を決めて長いスパンでチームづくりを行う可能性はある。すぐに監督を決めない場合でも、月1回の活動は継続する」と明かした。

 08年北京五輪に出場した反町ジャパンは06年8月、12年ロンドン五輪4強の関塚ジャパンは10年11月に発足。手倉森ジャパンはU―22アジア選手権に合わせて半年前倒しの14年1月に活動を開始したが、本大会2年前の立ち上げが基本とされてきた。しかし、東京五輪に向けた強化は、アジア予選がなく真剣勝負の舞台が限られることもあり、監督の就任時期を早めることが検討されている。

 監督決定を通常通り2年前にする場合も暫定監督を置き、東京五輪世代である現U―19日本代表の強化は継続する。今季は来年5月開幕のU―20W杯韓国大会出場を懸けた10月のU―19アジア選手権バーレーン大会まで月1、2回ペースで合宿や海外遠征を行うが、U―20W杯後、もしくはU―19アジア選手権で敗退した場合でもチームを解散せず、最低月1回ペースの活動を行う。現U―23日本代表は12年11月のU―19アジア選手権で8強に終わり、U―20W杯出場権を逃してから13年10月の東アジア競技大会まで1年近く国際試合がなかった。東京五輪世代は、その空白をなくす。

 東京五輪世代は、14年W杯ブラジル大会に出場した日本代表のサポートメンバーに選ばれた大分のMF坂井大将、G大阪でクラブ史上最年少デビューを果たしたMF堂安律、桐光学園から磐田入りしたFW小川航基らタレントは豊富。自国開催五輪の結果は今後のサッカー界の発展にも影響を及ぼすだけに、特別な強化プランで鍛え上げる。

続きを表示

2016年1月23日のニュース