武蔵ぶっつけ勝負も!“鬼門”準々決勝 手負いのエースに託す

[ 2016年1月21日 05:30 ]

鬼門突破はエースに託す!!勝負のイラン戦に向けて別メニューで調整する鈴木

U―23アジア選手権兼リオ五輪アジア最終予選準々決勝 U―23日本代表―U―23イラン代表

(1月22日 カタール・ドーハ)
 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権に参戦中のU―23日本代表は1次リーグ全勝突破を果たしたサウジアラビア戦から一夜明けた20日、ドーハ市内で調整した。手倉森誠監督(48)は、第2戦で股関節周辺の筋肉を痛めたFW鈴木武蔵(21=新潟)の強行起用を示唆。同世代の鬼門となっている22日のイランとの準々決勝で、頼れるストライカーをフル回転させる構えを見せた。

 手倉森監督が手塩にかけて育てたエースと心中する覚悟だ。故障を抱える鈴木について話が及ぶと、指揮官は「ぶっつけ本番でいい。俺が選んだらやってもらう」ときっぱり言った。この世代の旗揚げとなった14年U―22アジア選手権(オマーン)から呼び続けてきたストライカーを大一番で起用する方針を示した。

 強行出場へ準備を整える。16日のタイ戦で鮮烈な先制ゴールを決めた鈴木だが、股関節周辺の筋肉が悲鳴を上げた。翌17日にはドーハ市内の病院に行き、18日の練習は指揮官の指示により強制休養。練習会場にただ一人、姿を見せなかった。この日の練習はチームメートと離れて別メニュー。スタッフと入念にストレッチして、ウオーキング、ランニングとこなし、軽くボールを使って調整した。鈴木は「試合に向けて調整します。行けと言われれば、行くという準備をしている」と覚悟を示した。

 8強の壁をこじ開ける。14年U―22アジア選手権(オマーン)、同年の仁川アジア大会ではいずれも準々決勝敗退。22日のイランとの準々決勝は“3度目の正直”となる。両大会に出場している鈴木は「自分たちは(準々決勝で)勝っていない。ここが最大のヤマ場だと分かっている」と受け止めた。リオ五輪切符獲得へ王手のかかった大一番で勝利を決める一撃を決めてこそストライカーだ。「勝って、もう1段階、成長できれば」と力を込めた。

 手倉森監督は「あと10日間で全てが決まる。彼らのサッカー人生で一番大事な10日間。A代表の先輩も五輪を経験して成長できた。そういう機会」と言った。U―23世代の命運の懸かったイラン戦。シビれる一発勝負で、手負いのエースの真価が問われる。

 ≪過去の8強での敗退≫

 ▼14年U―22アジア選手権(オマーン) 1次リーグ初戦でイランと対戦し3―3で引き分けた。第2戦もクウェートと0―0でドロー。最終戦でオーストラリアに4―0で勝ち、1勝2分けのC組2位で突破した。準々決勝ではイラクと対戦し0―1で敗れた。

 ▼14年仁川アジア大会(韓国) 1次リーグ初戦でクウェートに4―1で大勝発進。第2戦でイラクに1―3で敗れたが、最終戦でネパールを4―0で下した。決勝トーナメント1回戦はパレスチナを4―0で退けたが、準々決勝で韓国に0―1で敗れた。

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