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七色戦術だ!手倉森監督“消化試合”サウジ戦へシステム変更示唆

[ 2016年1月18日 05:30 ]

タイ戦の快勝から一夜明け、練習を見つめるU―23日本代表の手倉森監督(中央左)

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権に出場中のU―23の日本代表はタイ戦の勝利から一夜明けた17日、ドーハ市内で調整した。日本の試合後に行われた北朝鮮―サウジアラビア戦が引き分けだったため、日本の1次リーグB組1位突破が決定。手倉森誠監督(48)は19日のサウジアラビア戦でのシステム変更と、メンバーの大幅入れ替えを示唆した。

 決勝トーナメントに万全の準備で臨む。1位突破が決まったため、サウジアラビア戦は“消化試合”となり余裕が生まれた。手倉森監督は当初1次リーグ3試合を4―4―2で臨む方針だったが「(1位突破が決まり)いろんなことをやりたいと思ったら、2時間ぐらいで目が覚めてしまった。違う形(システム)で戦う可能性もある」とシステム変更を示唆した。

 引き出しはある。手倉森ジャパンはこれまで、14年の仁川(インチョン)アジア大会の基本布陣だった4―2―3―1や、4―3―3、3バックなど7種類以上の布陣でプレーしてきており、柔軟に対応することが可能だ。準々決勝の相手はA組上位のカタールかイランと対戦することが濃厚。同じ中東のサウジアラビアを相手に“予行演習”を行い、対策を進めることになる。

 メンバーも入れ替える。指揮官は「しっかりした休養も取り込まなければならない」と話した。DF室屋は2試合連続フル出場しており「確実に休ませる」と明言。MF遠藤主将も第3戦の休養が濃厚だ。逆にこれまで出場のなかったDF松原、MF井手口、三竿には出番を与える方針。GKも杉本らにチャンスが回ってきそうだ。

 とはいえ、試合を捨てるわけではない。ここまでの2試合とも完封しており「失点しない意識を高めながら、それを続けることを求めながらやっていきたい」と3試合連続無失点で決勝トーナメントへ駒を進める考え。「(1次リーグで)是が非でも勝ち点9を取りたい」。システム、メンバーを代えても結果がついてきたとき、手倉森ジャパンはまた一段、階段を上る。

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