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米MLSドラフト日本人初1巡目指名 メリーランド大MF遠藤

[ 2016年1月16日 05:30 ]

 米MLSのドラフト会議が14日に行われ、メリーランド大のMF遠藤翼(22)がトロントから1巡目(全体9番目)で指名を受けた。日本人の1巡目指名は初の快挙で、遠藤は「信じられない。2、3巡目と思っていた」と英語で喜びを語った。

 遠藤は日本協会がエリート育成のために設立したJFAアカデミー福島の1期生で、11年には東日本大震災を経験。海外研修で練習参加したメリーランド大から誘いを受け、翌12年の卒業後に留学した。「最初は英語も話せなかった」が、攻撃的MFとして1年時から出場し、2年時に全米大学選手権で準優勝。4年時は背番号10を背負い、ドラフト候補生を集めた練習会でMVPに選ばれ一気に評価を上げた。

 トロントには元イタリア代表FWジョビンコらが在籍しており、「一緒にプレーするのが待ち遠しい」と目を輝かせる遠藤。リオ五輪世代とあって今後の成長が注目されるが、U―23日本代表に同行している日本協会の霜田技術委員長は「ノーマークでした」と明かした上で「(日本人は)どこでブレークするか分からない。(五輪)本大会はチャンスがある」と期待を寄せた。

 ◆遠藤 翼(えんどう・つばさ)1993年(平5)8月20日生まれの22歳。東京都出身。12~18歳まで所属したJFAアカデミー福島ではボランチでプレー。U―12~17の各年代で日本代表に選出された。12年にメリーランド大へ留学し、トップ下やサイドハーフとして4年間で通算85試合12得点16アシストをマーク。1メートル73、64キロ。憧れの選手はドイツ代表MFシュバインシュタイガー(マンチェスターU)。

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2016年1月16日のニュース