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東福岡 強さの秘密は…部員280人によるし烈な競争

[ 2016年1月12日 12:27 ]

前半、東福岡・鍬先(右)の激しいマークに苦しむ国学院久我山・名倉(左)

第94回全国高校サッカー選手権決勝 東福岡5―0国学院久我山

(1月11日 埼玉)
 東福岡(福岡)が6試合で14得点に加え、わずか1失点という圧倒的な強さを発揮し、17大会ぶり3度目の優勝に輝いた。強さの秘密は部員280人によるし烈な競争だ。

 通常、強豪校では、試合に出られる見込みがなければ退部者が相次ぐもの。だが“ヒガシ”の部員は辞めない。部員は実力別にA、B、C…という各グループに分類される。1チーム約30人。基本的に週に1度、チャレンジマッチが行われ、入れ替えは頻繁だ。しかも、17人のスタッフがおり、各チームにはきちっと指導者も付く。監督として97、98年に連覇を達成した志波芳則総監督(65)は「いつも見られているから“俺たちは関係ねえ”ということにならない」という。

 東福岡はU―18の最高峰、プレミアリーグをはじめ、福岡県リーグの1、2、3部に計4チームが出場する。つまり30人×4の120人に試合出場の可能性がある。手を伸ばせばすぐチャンスをつかむことができるのだ。森重監督は「今、ウチにエスケープする、サボるという選手はいません」と断言。280人の力を結集しての勝利だった。

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2016年1月12日のニュース