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国学院久我山ジャイキリ起こす!東京勢雪辱誓う

[ 2016年1月11日 05:30 ]

シュート練習をする国学院久我山・渋谷(右)

第94回全国高校サッカー決勝 国学院久我山―東福岡

(1月11日 埼スタ)
 全国高校サッカー選手権は11日、埼玉スタジアムで決勝が行われる。国学院久我山(東京A)は、昨夏の全国高校総体王者の東福岡(福岡)に持ち前のパスサッカーで真っ向勝負し、91年度の帝京以来となる東京勢24大会ぶりの優勝を狙う。17大会ぶりの優勝を目指す東福岡(福岡)は、ここまで3得点のFW餅山大輝(3年)が得点王&優勝の2冠を誓った。

 目指すは“下克上初V”だ。国学院久我山は埼玉県内で最終調整を行った。準決勝の先発メンバーは、リラックスした表情で約1時間のリカバリーを終えた。DF宮原直央主将(3年)は「日本一を獲れば、目の前の世界が変わるんじゃないかと思う。あすの試合に集中して、最高の終わり方をしたい」と気持ちを高ぶらせた。

 東京勢の決勝進出は98年度大会の帝京以来17大会ぶり。そこで優勝を阻まれたのが、対戦する東福岡だった。当時1歳の宮原は映像こそ見たことがないものの「東京勢17年ぶりの決勝進出で、相手が東福岡というところに、奇跡というぐらいの縁の強さを感じる」としみじみ。東京代表と福岡代表が決勝で対戦するのは3度目だが、過去2回はいずれも福岡代表の東福岡が勝利しているだけに“三度目の正直”をもくろむ。

 相手の東福岡はユース世代最高峰のU―18プレミアリーグに所属。一方、国学院久我山は東京都1部リーグに所属し、Jクラブ下部組織ではない“町クラブ”出身者が多数を占める。それでも、1回戦から準決勝まで全て1点差以内の戦いを制して決勝まで上り詰めた。「東京の町クラブには粘り強さがある。それを決勝で勝って証明したい。東京に一つの希望を与えられれば」と宮原。首都圏開催となった76年度以降、帝京しか成し遂げていない東京勢の優勝。その歴史を塗り替えるべく、決戦のピッチに立つ。

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2016年1月11日のニュース