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7年前の壁超える!久我山FW渋谷 3戦連発で初の4強導くぞ

[ 2016年1月5日 05:30 ]

練習でシュートを決める国学院久我山のFW渋谷(左)

 史上初の東京勢2校同時8強入りで意気上がる国学院久我山(東京A)は5日の準々決勝で、前回準優勝の前橋育英(群馬)と激突する。決戦前日の4日は横浜市内で約1時間半の調整。“久我山のスアレス”渋谷雅也(2年)には同校初の4強入りに導く3戦連発の期待がかかる。前橋育英は08年度大会でも4強入りを阻まれた因縁の相手。リベンジの時が来た。

【準々決勝 トーナメント表】

 1メートル63の小柄な体に野心が詰まっていた。現在2戦連発中。過去2戦、相手マークの集中砲火を浴び、FW渋谷の下半身は打撲の痕だらけだ。この日は入念なマッサージとシュート練習などで汗を流した。3戦連発が期待される準々決勝。来春のプロ入りも見据える2年生エースは「シュートをたくさん打つ。10番に恥じないプレーをしたい」と気合を入れた。

 バルセロナのウルグアイ代表FWスアレスの動きを学び、開眼のきっかけをつかんだ。渋谷は昨年12月のクラブW杯準決勝バルセロナ―広州恒大戦(横浜)を観戦。2階席から俯瞰(ふかん)した目で全3得点を叩き出したスアレスを追った。「本当に凄い。技術はまねできないけどポジショニングは参考になった」という。今大会2戦連発の活躍と無縁ではない。

 準々決勝では前回準Vの前橋育英と激突。相手も同じく1メートル62と小柄な10番、FW横沢を擁し渋谷も猛烈に意識する。昨季のU―18プリンスリーグでは1―4と完敗。「セットプレーからの守備で自分が(横沢に)抜かれて決められた。余計に悔しかった」と言う。同校が前回8強入りした08年度大会で、4強入りを阻まれたのも前橋育英だった。まさに因縁の相手だ。

 主将のDF宮原は「自分が知る限り、公式戦で前橋育英さんに勝ったことがない。あす、勝っていろいろな歴史を塗り替えたい」と言った。今大会は東京勢が躍進、2校の同時8強入りは大会史上初。宮原自身、駒大高のFW野本とは中学時代まで一緒にプレーした仲で「決勝で対戦できれば最高」と言う。同校初の4強へ、さらに決勝での“東京決戦”へ、歴史を塗り替えてみせる。

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2016年1月5日のニュース