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札幌 ベテランDF増川獲得へ 小野&稲本と“黄金世代トリオ”

[ 2016年1月4日 07:38 ]

 J2札幌が今季限りでJ1神戸を契約満了で退団したDF増川隆洋(36)を獲得することが3日、分かった。経験値のあるDFの獲得を目指していた札幌は今オフ、10年のJリーグベストイレブンに選出された経験を持つ増川に正式にオファー。増川もこの日までに入団の意志を固めた。近日中にも正式発表される予定で、MF小野伸二(36)と同じ79年生まれの“ゴールデンエージ”の加入はJ1昇格へ頼もしい補強となる。

 J1昇格の切り札となるDFの獲得が、ついに決まった。札幌にとっては、これ以上ないウイークポイントの補強だ。

 昨季の札幌では、主力として長年DFラインを統率してきたDF河合主将のケガによる離脱が増加。リオデジャネイロ五輪代表候補のDF櫛引や昨季最多出場の22歳の福森などが頭角を現して活躍したが、その半面、ミスが失点につながるシーンも目立った。DF奈良は川崎Fへ完全移籍が正式決定。故障のDFパウロンも退団濃厚で、経験と安定感あるDFの獲得は必要不可欠だった。

 増川はJ2福岡時代の04年に頭角を現し、05年にはJ1名古屋へ完全移籍。1メートル91の長身を生かした空中戦とフィジカルの強さで不動のセンターバックとしてプレーしてきた。

 10年には、浦和から移籍した元日本代表のDF闘莉王とセンターバックを組み、名古屋のリーグ初優勝に貢献。Jリーグのベストイレブンにも選出されている。

 年齢を重ねるごとに課題だった安定感が増しており、両足蹴れるロングフィードも札幌にとっては大きな武器となる。今季は神戸で17試合の出場にとどまったが、J1で11年間プレーして300試合以上に出場した経験はチームにさらなる自信と安定をもたらすのは間違いない。今季はセットプレーでの得点力不足に悩んだ札幌だけに、攻撃面での期待も厚い。

 増川は、チームの顔としてプレーするMF小野やMF稲本と同じ79年生まれの黄金世代だ。小野と稲本は契約最終年となるが、今季はくしくもクラブ創設20周年。増川も含めた“黄金トリオ”の結成で、札幌は悲願のJ1昇格を狙う。

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2016年1月4日のニュース