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五輪主役に推したい横浜 遠藤「すがってたら停滞するだけ」

[ 2016年1月1日 11:19 ]

今季横浜ユースからトップ昇格する遠藤

 20年東京五輪の主役に推したいサッカー選手の一人だ。今季、横浜ユースからトップチームに昇格するMF遠藤渓太(18)は、昨夏の日本クラブユース(U―18)選手権で通算7ゴールを挙げて得点王を獲得。チームを2年ぶりの優勝に導き、自身もMVPに輝いた。その活躍が評価され、トップ昇格が決定。それでも「クラブユースはもう過去のこと。ずっとすがってたら停滞するだけだと思うし、もっとうまくならなきゃいけない」とさらなる高みを見据える。

 最大の武器は、ユースの先輩でもあるMF斎藤をほうふつさせる鋭いドリブル。一瞬でDFを抜き去るスピードは相手にとって脅威だ。斎藤と同じく左サイドを主戦場とするため、遠藤も「学くんは、やっぱりドリブルがうまい。しかもスプリントも凄くて、試合では人よりも走っている」と尊敬し、参考にしている。

 同じくユースからトップ昇格するFW和田昌士(18)とは、小1から二俣川SC、横浜ジュニアユース、横浜ユースと同じチームでプレーしてきた。和田は遠藤について「アタッカーって結構スピードだけの選手も多いんですけど、渓太は両足で強いシュートを速い振りでバシッと決めるし、キープもできるんで、相手からしたら凄く嫌な選手」と分析。特長を知り尽くしているからこそ、遠藤の武器はドリブルだけではないと強調する。

 モンバエルツ監督は昨年、遠藤をトップの練習試合に参加させたこともあるため、本人の実力は把握済み。「私は15年、喜田を(レギュラーとして)起用したが、16年は遠藤に同じことをするかもしれない。彼の中にクオリティーを見いだせば起用するだろう」と期待を寄せている。これまで年代別代表の経験はない遠藤だが、ポテンシャルは十分。東京五輪までの5年間、どのような成長曲線を描いていくのか注目したい。(原田 真奈子)

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2016年1月1日のニュース