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宇佐美 有終連覇弾だ「あらゆるもの振り絞り」3戦連発狙う

[ 2016年1月1日 11:16 ]

自身3戦連発での天皇杯連覇を誓う宇佐美

 G大阪は1日に連覇がかかる天皇杯決勝・浦和戦(味スタ)を迎える。31日に吹田市内で非公開調整。左MFで先発予定の日本代表FW宇佐美貴史(23)は、3戦連発となるゴールでクラブにタイトルをもたらすことを誓った。今オフの欧州移籍を視野に入れており、G大阪でのラストマッチとなる可能性もある元日決戦。注目が集まる舞台でエースが再び決勝弾をたたき込む。

 過密日程も意に介さない。準決勝広島戦から中2日。浦和との頂上決戦は7日間で3試合目となるものの、宇佐美の胸の内はやる気と喜びで満ちていた。「(元日の天皇杯決勝は)初めてだし、1年の最初の日に大きい舞台でサッカーができる。良くも悪くもラスト1試合。ありがたい気持ちを持ってやりたい」。勢いに乗る現状がエースの口調を軽やかにした。

 10月以降の公式戦で無得点が続いていたのがウソのように、26日の準々決勝鳥栖戦で決勝点を含む2得点。これで波に乗ると広島戦でも決勝弾となる先制点を皮切りに2発を決めた。24日に第1子となる女児が誕生。父親になった自覚を胸にピッチに立ち、2戦4発と圧倒的な数字を残してきた。3戦連発の期待がかかる決勝への抱負を問われ、「自分のゴールで勝たせられるという、自信をもってやりたい」と自らに言い聞かせた。

 日本代表の常連となった背番号39には、今オフの欧州移籍の可能性が浮上しており、海外への強い思いはクラブにも伝えてきた。オランダの名門PSVから正式オファーが届いており、ドイツ1部シュツットガルトも獲得に動いている。1月中に欧州再挑戦が実現すれば、この元日決戦がG大阪ラストマッチとなる。

 ただ、今は目の前に集中している。今季はナビスコ杯で準優勝、Jリーグのチャンピオンシップで2位となり、目前で優勝を逃してきた。ACLを含め戦い続けてきた15年度シーズン。連覇がかかる浦和戦は今季公式戦60試合目となる。「終わり良ければすべて良しじゃないけど、タイトルを獲って終われたら。ありとあらゆるものを振り絞って戦いたい」。飛躍を遂げた今季を最高の形で締めくくり、また新たな1年も最高のスタートを切る。

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2016年1月1日のニュース