ＩＮＡＣ澤　有終Ｖへ「ゴールを貪欲に取りに行く」

ラストゲームを前に、（左から）近賀、大野らとリラックスした様子の澤

皇后杯決勝 ＩＮＡＣ神戸ー新潟

（12月27日 等々力）
　２７日の皇后杯決勝・新潟戦で現役最終戦に臨むＩＮＡＣ神戸のＭＦ澤穂希（３７）が有終弾を誓った。神戸市内で最終調整し「ゴールは明日しか取れない。（中盤でコンビを組む）相方に少し（守備を）任せて、貪欲に取りに行こうと思います」と得点への意欲を示した。

　澤ならではのバランス感覚で守備をカバーすることが多い今季は、４月２６日のＡＳ埼玉戦を最後にゴールから遠ざかっている。だが、１１年Ｗ杯決勝・米国戦での同点弾などここぞの場面で決める力を秘めているだけに、メモリアル弾の可能性は十分ある。松田監督も「もともと攻撃に関わってほしいと思っていた。本人がその気なら大歓迎」とアシストを約束した。

　現役最後の練習は１時間程度。「最後という感じはなくて１月にまた来そう」とまだ感傷モードにはなっていない。「悔いなく最後楽しみながら勝負にこだわりたい。これからの人生、こんなに勝負にこだわることはないだろうから」。希代の勝負師として、有終Ｖをつかむ。