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宇佐美 ラスト万博で2発!24日に第1子長女誕生 パパ1号

[ 2015年12月27日 05:30 ]

<G大阪・鳥栖>後半41分、この日2点目となる勝ち越しゴールを決める宇佐美

天皇杯準々決勝 G大阪3―1鳥栖

(12月26日 万博)
 ラスト万博で、パパが舞った。G大阪はFW宇佐美貴史(23)が先制&決勝弾の活躍で鳥栖を3―1で撃破。万博記念競技場でのラストマッチで、24日に女児が誕生したばかりのエースが4強へ力強く導いた。リーグ王者の広島はFC東京を下し、29日の準決勝はG大阪とチャンピオンシップ決勝の再戦だ。準決勝の残る1試合は浦和―柏となった。

 見えない力に背中を押された。前半26分、宇佐美がMF倉田からのロングパスで抜け出すと、右足トラップから瞬時に左足シュートを放つ鮮やかな先制弾。同点に追いつかれて迎えた後半34分には、ゴール前の崩しから最後は左足で決勝弾を沈めた。9月26日のリーグ戦・柏戦以来となる公式戦のゴールで、万博のラストを自らの独壇場で締めくくった。

 「思い入れのあるスタジアムで、ゴールで終われたらと思っていた。娘が力を貸してくれたのかな」

 24日に第1子となる女児が誕生。蘭夫人の出産に立ち会い、クリスマスイブに父親になった。ただ、パパ1号が先制弾になることは想定外だった。「自分が決めて、ゆりかごをやるのは節操がないかなと。まさか自分で決めてやるとは」。そう苦笑いで振り返りながらも、ゴール後には左手親指をくわえるおしゃぶりポーズ。11人全員でお祝いのゆりかごダンスも披露した。

 来季から本拠地として新スタジアムを使用するため、G大阪サポーターだった幼少期から慣れ親しんできた万博は最後だった。有終を飾る2発を決め、後半39分には今季限りで退団する元日本代表MF明神と途中交代。「目に焼き付けようと。代わった後はミョウさん(明神)のプレーを見ていた」。長くG大阪を支えてきた大先輩の姿を追い、寂しさも覚えながら試合終了のホイッスルを聞いた。

 連覇に向けて、準決勝で対戦するのは広島。今季、リーグ戦のチャンピオンシップで敗れた因縁の相手だ。「彼らに力で劣っていると思ったことはないし“勝っているんだ”ということを証明したい」。父親として、エースとして―。自覚を胸に、雪辱のピッチに立つ。

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