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本田 復活への3カ条「子供たちへのメッセージと同時に自問自答」

[ 2015年12月26日 05:30 ]

本田は小学生たちの前でFKを披露し大喜びさせる

幕張でサッカー教室

 ACミランの日本代表FW本田圭佑(29)が25日、自身の所属事務所が運営する千葉・幕張の「ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA」をプレオープンさせ、小学生を対象にしたサッカー教室と本田が実質経営権を持つオーストリア3部ホルンのトライアウトを行った。サッカー教室では、子供たちと自分に向け、夢実現への3カ条を語った。15年は不完全燃焼に終わった本田が、16年の爆発を誓った。

 16年、本田の思考回路はシンプルだ。サッカー教室を終えた本田は小学生100人に向け「3つのメッセージを用意した」と切り出した。目標達成のため、逆境を乗り越えるため、何が必要なのか。明確に示した。

 (1)大きな夢を持つこと。

 (2)その夢を毎日、意識して考えて生活すること。

 (3)決して諦めないこと。

 最後には「本田マジックは1週間で消えます」と付け足し、地道に努力を続ける重要性を訴えた。「自分自身がまだまだ未熟なので、子供たちにメッセージを投げかけると同時に自問自答した」。3つのおきてを、そのまま自身の復活の3カ条に置き換えた。

 屈辱の15年を糧にする。ACミランでは途中出場が続く。今季初のフル出場は今月20日のフロジノーネとの年内最終戦だった。「プロになってこんなにベンチに座ったことはない。ピッチに立ち続けるのが近未来の一つの目標。90分、必要とされる時期が必ず来る」。10月にクラブ批判とも取られかねない爆弾発言をしたのは、低迷する名門を立て直したい思いからこそだ。理想を語り、不遇な時期を過ごす背番号10だが、明るい未来があると信じている。

 日本代表では1月のアジア杯で準々決勝敗退。監督も交代し、縦に速いサッカーへの模索が続く。「15年のプレーは個人もチームもサポーターが満足しないのは重々、理解している」。アジアのレベルも上がった中で、来年は18年W杯ロシア大会のアジア最終予選が始まる。「(W杯に)出て当たり前というのを求められるのも理解している」。かつてW杯優勝という壮大な夢をぶち上げた男は、新たな重圧を力に変える。

 「挽回するには意外に地味な作業を毎日続けるしかない。今まで以上の覚悟で16年を挑んでいく」。三十路を迎える16年。本田が、その生きざまを見せる。

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